イタリアの中心にあるグランサッソという標高2912mの有名な山があります!
富士山のようにいくつかルートがあるのですが、今回はCampo Imperatore(カンポ・インペラトーレ)というところに行ってまいりました!
ここから頂上まで登れますが、私は今回、Rifugio duca degli abruzzoという山小屋でランチを食べて折り返すというプラン。
Assergi(アッセルジ)からカンポ・インペラトーレまで車で40分ほど走ると駐車場に到着します。
その道中、広大な大自然でヒーリング効果があり、キャンプしている人もチラホラいました。
広大な大地と自然
アッセルジからほぼほぼ一本道の山道を走らせていると、グラン・サッソ国立公園の広大な大地を一望できます。
牛たちがのんびりと暮らしており、首についた鈴の音が響き渡って、贅沢なヒーリング。
くねくねした山道を曲がれば、景色も変わって日常と時間を忘れさせてくれます。
登山をしなくても、この大自然だけでも見る価値あり!
テントを張ってキャンプしている人もいました。
この辺はもちろん野生動物もいるので、運が良ければ野生の馬やオオカミにも出会えるかも。
オオカミは基本、臆病で人間の姿を見れば逃げてしまうので、襲うようなことは滅多にありません。
なので遠くからそっと見守ってくださいね。
カンポ・インペラトーレ
40分ほど車を走らせると駐車場が見えてきます。
ここがカンポ・インペラトーレ。
私たちが行った日は、8月中旬のシーズン真っ盛りでしたが悪天候が続いていたため通常よりも人が少なかったです。
7月20日~8月20日くらいまでが山開きで、登山日和だと駐車も難しいくらい人が押し寄せると思います。
グラン・サッソ襲撃事件のホテル
山の天気は変わりやすいので、もうすでに雲行きが怪しくなってきました…(;’∀’)
駐車場(カンポ・インペラトーレ)には古びたホテルがあります。
ここが、あの有名(?)な「グラン・サッソ襲撃事件」のホテルです。
そんな歴史学んだ記憶ないけどねw
グラン・サッソ襲撃
簡単に説明すると、時代は第二次世界大戦。
なんとあの鬼畜な独裁者「アドルフ・ヒトラー」がイタリアの元首相「ムッソリーニ」を救出・保護したのです。
その舞台がこの赤い古びたホテル。
イタリア軍はムッソリーニをこのホテルに幽閉していましたが、ドイツ軍にバレ、まんまと救出されてしまいました。
この救出劇は、厳しい条件下の中で死者を出さずに成功したとして、有名になりました。宝塚でもこの話をもとにした演目があるとか。(内容は大きく異なっているみたいですが)
イタリア軍は負傷者ゼロらしく、戦わずして完敗した、なんともイタリア人らしい事件…だと思っています笑
いきなり急斜面からの登山
さて、このホテルを横切って登山口に向かうと、かなりの急斜面です。
目的の山小屋までは30分ほどで到着しましたが、とにかく急斜面で次の日お尻が筋肉痛になりました…笑
しかし子供も登っているし、軽装備の人も多いのでそこまで厳しい山道ではありませんが、息がすぐに上がります…。
伝わりますか?この急斜面。
そして雲行きはどんどん怪しくなっていきます。。
途中、うちの犬と同じチェコスロバキアン・ウルフドッグに会いました!
うちの子(左)はメスで10か月ですが、隣の子(右)はオスで9か月だそうです。
この種類は色が2種類あって、うちのは茶色がかってますが、右の子はグレーが多めの種類。
犬も連れていけるくらい簡単な山道です。急斜面が辛いだけw
頂上を目指すなら連れて行かないほうがいいと思いますけどね(;^ω^)
山小屋は冬だった
息を切らして山小屋まで到着すると、なんと気温は10度!!
避暑どころか秋どころか冬でした!
風も強かったので、立ち止まっているとガクガクと震えてしまいます。
ランチを済ませると、外は雨…。
雨の中、登ってきた道を下り、ずぶ濡れになって車に戻りました。
8月に車の暖房をつけることになるとは。。(全然効かなかったけど)
ロープウェイ・ゴンドラリフトの博物館がある
この丸いドームがついた建物に、昔使われていたロープウェイ・ゴンドラリフトの展示があります。(入場料は無料)
今ではロープウェイは稼働していませんが、当時使われていたゴンドラや大きな機材が展示されていました。
これはその博物館からみた夕日です。
大きな歯車を飾ったり、ゴンドラで使われていた扉を椅子にしていたり、なんとも素敵なインテリアと化しておりました。
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