イタリアでBAR(バール)とは喫茶店のこと。
コーヒーブレイクしたいときはもちろん、朝食をとったりお酒を飲んだりと、イタリア人にはかかせないもの!
通な楽しみ方で、イタリア旅行をより満喫しましょう!
BAR(バール)とは?
朝から夜まで営業していて、軽食・コーヒー・お酒、そしておしゃべりを楽しむ場所でもあります。昼は喫茶店、夜はカジュアルバーと言ったところでしょうか。
営業時間は朝早くから、夜は深夜まであいているところもあります。
朝食をバールで済ませ仕事に行く人も多いです。
イタリアの朝食の定番は、ジャムやクリームの入った甘いクロワッサンとカプチーノ。
(しょっぱいのを用意しているところもあります)
休憩や食後に、ささっとエスプレッソを立ち飲みで済ます人もいれば、テーブル席でおしゃべりをしている人もいます。
パニーニなど軽食も用意されているところもあるので、時間がないときや、レストランが見つからないときにも利用できます。
夕方から夜は、アペリティーボ(食前酒)を楽しむ人で増えます。
イタリアに来たら是非アペリティーボをしてください!
お酒(ノンアルコール可)を注文すると、サービスでブルスケッタやオリーブなどが提供され、休憩しつつイタリアの食と雰囲気を楽しめます。
詳しくは「アペリティーボって何?イタリア人はあまりお酒を飲まない?」へ!
遅くまで営業しているところは、ディナー後にコーヒーやお酒を飲んでゆっくりできます。ディナー後でもアペリティーボのように、サービスでおつまみを出してくれるところも。
また、公衆トイレが少ないイタリアは、バールをトイレ代わりにも利用します。
その際、礼儀として一杯注文しましょう。
1ユーロでちゃちゃっと飲めるものが多いですよ。メニューは下へ↓
コーヒーの種類
日本の喫茶店の種類とはちょっと異なる上、認識もちょっと違います。
一番目に書いてあるCaffèを注文したら、エスプレッソだった!なんて、よくある話ですね笑
(私も初イタリアでやりました)
Caffè カッフェ(エスプレッソ)
€1前後
イタリアのスタンダードのコーヒーと言えば、「エスプレッソ」です。
日本人が好む薄いコーヒーはイタリア人は好みません。
メニューの一番上にあるので、ブレンドコーヒーだと勘違いする人もいますが(はい、私w)、エスプレッソなので要注意!
場所によってはCaffè Espressoと書かれていることも。
観光地になると観光客を狙っての価格で€3~7とるところもあります。
ドッピオとルンゴの違い
Caffè doppio(カッフェ・ドッピオ)とCaffè lungo(カッフェ・ルンゴ)というのも注文可能です。
ドッピオはダブルの意味なので、エスプレッソ2倍の量になります。
ルンゴはエスプレッソにお湯を少し足して薄くし、量を多くしたもの。(と言っても、ダブルくらいの量)
Caffè macchiato カッフェ・マッキアート
€1前後
これは上記のCaffèに少し泡立てたミルクを入れたもの。
量・価格はCaffèと変わりません。
イタリアにはコーヒーフレッシュ(ポーションタイプのミルク)は一般的ではないため、エスプレッソにミルクが欲しい場合はこちらを頼みましょう!
Caffè corretto カッフェ・コレット
€1.20前後
エスプレッソに少量のお酒を入れたもの。
お酒の種類はとくに決められていないため、自分で指定します。
Caffè d’orzo カッフェ・ドォルツォ
€1.20前後
大麦から作られたエスプレッソです。
カフェインなしの濃いホット麦茶という感じです。
Ginseng ジンセン
€1.30前後
高麗人参(朝鮮人参)から作られたエスプレッソ。
日本ではあまり馴染みがありませんが、意外とおいしいです。
甘いカフェラテみたいで飲みやすいです。すでに甘いため、甘いのが苦手な人は注意。。
Caffè decaffeinato カッフェ・デカフェイナート
€1前後
カフェイン抜きのエスプレッソです。
「デカフェ」というのはイタリア語なんですよ~。音楽用語のデクレッシェンドとか「de-(デ)」は否定の意味を指します。
Caffè americano カッフェ・アメリカーノ
€1.20前後
日本人が好きな薄いコーヒーです。
メニューになくても注文できますよ。なぜならエスプレッソをお湯で薄めているだけですからねw(でも意外と悪くない)
Cappuccino カップッチーノ
€1.20前後
泡立てたミルクにエスプレッソを入れたもの。
日本ではカプチーノと表記されていますが、正しい発音は「カップッチーノ」です。(そんなに“ッ”を強調しないので、カプチーノに聞こえなくもないですが)
イタリア人からするとこれを朝食時以外に飲むのはあり得ないのだか。。
Caffè latte カッフェ・ラッテ
€1.50前後
泡立ててないミルクにエスプレッソを入れたもの。
カプチーノとの違いはミルクを泡立てているかいないかの違いですね。
ただ、カフェラテはあまりイタリア人には馴染みがなく、メニューにないことも。
注文しても、カプチーノが出てくる場合もあります。
ちなみに、café au lait(カフェオレ)とはフランス語なのでイタリアには存在しません。カフェラテと同じものだったり違ったり、フランスでの定義はあやふやだそうですw
Caffè shakerato カフェ・シェケラート
€2前後
夏の定番と言ったらコレ!
英語のshakeをもじった造語で、「シェイクされた」という意味。
甘くてほろ苦く、クリームがきめ細やかです。
Latte ラッテ
€1前後
「カフェラテ(Caffè latte)」のlatteはイタリア語で“牛乳”という意味です。
つまりLatteはただの「牛乳」。
Latte biancoと書かれている場合もありますが、bianco(ビアンコ)は白という意味で何も入っていないという意味。結局、牛乳です。
Latte macchiato ラッテ・マッキアート
€1.20前後
Caffè macchiato(カッフェ・マッキアート)とは逆でミルクに少量のエスプレッソを入れたもの。
カウンターとテーブルで料金が変わる
イタリアのバール(喫茶店)では、カウンターで立ち飲みと、テーブル席に座って飲むのとでは料金が変わってくるところあります。
テーブル席を利用する場合は、上記の値段から+€0.20ほど値上がりします。
※料金変わらないところもあります
※逆に観光客料金で3倍ほどとられるところも…
なぜならイタリア人はカウンターでコーヒーをささっと飲み、ささっと帰る人も多いため、回転率がすごく早いです。
そのためテーブル席とカウンターで料金が違うんだと思います。
朝食もカウンターで立ちながらパパッと食べる人も多いです。
先払い?後払い?
先払いなのか、後払いなのかとくに決まっていないところがほとんどです。
後払いの人がほとんどだと思いますが、状況によっては先払いすることも。(高速のサービスエリアでは先払いがほとんどかな?)
そして、わりと自己申告なんですね…笑
通常は店員さんが覚えていますが、混雑していたり注文をたくさんすると「えっと、何注文した?」と逆に聞かれます。
先払いだとしても、レジの人とコーヒーを作る人が別でとくにレシートをチェックされないことも。
先払い・後払いも決まりがないし、イタリアらしくゆるーいですね笑
まとめ
やっとイタリアにスタバが進出しましたが、イタリアはそもそもコーヒー文化があり喫茶店の数が多く、フランチャイズは進出しづらいのです。
(なのでイタリアのスタバは内装を豪華にしたり、ピッツェリアかと思うほどピザが充実していたり、お酒を出したりと、コーヒーで真っ向勝負はしていないっぽいです)
本当に、イタリア中どこに行ってもBARはあります。
レストランが見つからなくても、BARはすぐ見つかります笑
イタリアに来たら、バールで朝食とアペリティーボは是非試してみてください☆
コメント
はじめまして!私はイタリアに住んで1年5カ月が経ちます。
最近になってふと気付いたことがこちらに書かれていたので思わずコメントしちゃいました。
カフェ・マキアート と ラテ・マキアート の違いです。
何度となくバルに行くうちに「はっ、そうゆうことだったのかぁ〜!」と。。
あやふやだった頃は自分が何を頼んだのかもよくわからないまま、出てきたものをそのまま頂いてる感じでした。
今はマキアートの使い分けができるのでその時の気分で注文しています♪
ネギダクさんのHPで色々と勉強になることが多いので、これからも拝見させていただきますね!
ガットレオさん
はじめまして!
カフェ・マキアートとラテ・マキアートってややこしいですよね笑
でも、よくわからないまま注文してたら量も違うしびっくりしそうです笑
最近更新がなかなかできてませんが、お役に立てたら嬉しいです!