トラボッキとは、アブルッツォ州の南にある、木の骨組みでできた海の上にある建物のことです。
この特徴的な建物はイタリア全土でみられるわけでなく、アブルッツォとモリーゼにみられる漁業。
漁業が盛んなだけあって、水質も綺麗!
街自体が栄えているわけではないので、秘境な雰囲気の海でゆっくりのんびり過ごしたい方は是非!
いくつも点在するトラボッキ
トラボッキ(trabocchi)とは、アレッポ松という丈夫な木材で作られた桟橋、その先に網漁のために建てられた建物のことです。
とは言え、今は漁猟ではほとんど使われておらず、レストランとして使われています。
こんな綺麗な海の上で食事できたら最高でしょうね!
トラボッキは南アブルッツォ(オルトーナ)~モリーゼ州まで広範囲に存在しますが、今回紹介するのはアブルッツォ州・キエティ県のヴァッレヴォ(vallevò)地域を紹介します。
(正確には北プーリアのガルガーノ半島でもトラボッキはありますが、桟橋がなく陸に建物が突き出ているようなトラボッキばかりで、また雰囲気が違います。)
ヴァッレヴォの海沿いを歩けば、1kmおきぐらいにいくつものトラボッキがあり、透き通った綺麗な海と石が転がる波の音を聞きながら五感を楽しませてくれます。
私はイタリア・アブルッツォ州でも北に住んでて、北の方は汚染水も多く海が綺麗ではない。
(見た目はそこまで汚くはないが、水質は悪い)なのでアブルッツォにこんな綺麗な海があるとは知らなかった!
正直、見た目だけなら北プーリアより綺麗!
ここは南アブルッツォのトラボッキです🤗 pic.twitter.com/LQMnKlBIeW— ネギ/ブロガーinイタリア (@neghidaku) October 14, 2019
ちなみに、アブルッツォは海も山あり自然が多い地域ですが、北アブルッツォの海は水質が綺麗ではなく、とくにジュリアノーヴァの海は子供に海水浴させたくないという人もいるほどです。
(それでも夏は多くの観光客で賑わうんですけど…)
なので私はアブルッツォの海は汚いと思っていたのですが、トラボッキまで来るとすごい綺麗でびっくりしました。
トラボッキを散策
私たちは車で向かいました。(電車でも行けます)
ランチャーノで高速を降りると、そこはオリーブと葡萄畑ばかりの田舎道で、本当に私たちは海に向かっているのか不安になったほど笑
しかし5分も走れば、そこはすぐ海岸でした。
適当なところで駐車をし、海岸の方へ降りると透き通った真っ青な海が。
砂浜ではなく小石のビーチのため、波に転がされる石の音色がとても心地よかったです。
この日は10月の半ばで、海水浴している人もいるほど天気がよく、私も靴を脱いで海水を歩きました。
ピークではないためほとんど人はいませんでしたが、観光客も少なからずいて、海へ潜って魚をとっている人もいました。
人が少なく落ち着いた雰囲気でゆっくりと散歩を楽しめました。
散歩がてらランチする場所を探していたのですが、トラボッキ上にあるレストランは高くて手が出せないため、トラボッキではなく海の見えるレストランを見つけました。
こちらの「LA LOCANDA DEI TRE SASSI」というレストランへ。
たまたま見つけて入ったのですが、お値段はお手頃で美味しく、そして絶景でした。
シーズンオフだったせいか、予約なしでも窓際の席に座れました。夏のシーズン真っ盛りなら予約必須かもしれません。
アンティパストを一人前頼みシェアしました。
どれも美味しかったですが、とくに左上のお魚、スモークされていてとても美味しかったです。
右下のはイカを炙ってパプリカとマリネしたものでしたが、炙ってからマリネした料理はここでは食べたことがなく、日本酒が欲しくなりました笑
そしてChitarra allo scoglio(キタッラ・アッロ・スコッリョ)の登場。
キタッラとはアブルッツォ州のパスタで、アブルッツォに来たら是非味わってほしいパスタ。
スコッリョとは、海の岩にいる魚介を指すため、ムール貝・あさり・海老・イカなどが入った料理のことです。
アンティパストとパスタ、ワインを一杯、最後にエスプレッソを頼み合計ひとり19€(約2000円)だったので、観光地としては良心的な値段だと思います。
ちなみにトラボッキのレストランで食べると、場所にもよりますが一人50€ほどします。しかし雰囲気は最高なので特別な日になることは間違いないです。
食後は少し散歩をし、岩部で小さいカニを見ながら友達とおしゃべりしながらリラックスしました。
日中は陽射しが強く体感温度は夏でしたが、夕方になると陽射しも弱まり、とても気持ちよく過ごせました。
10月でも天気が良ければ半袖で十分ですが、夜は一気に冷えるため上着が必要です。
行き方と場所
トラボッキは広範囲のため、目的地はひとつではありません。
もしこの記事の場所に行きたい場合は、電車ならSan vito lanciano駅を降り南下し、徒歩一時間歩けばここのレストランにつきます。
または、Fossacesia – Torino Di Sangro駅から北上し、徒歩一時間半。
歩くのは嫌という人は、San vito lanciano駅で下車し、その周辺を見て回るのもアリだと思います。Pescara centrale駅から30分ほど。
私が行ったレストランの場所はこちら↓
ツイッター埋め込みの動画の場所、またはトップの写真の場所はこちら↓
こんな記事も見つけました。↓トラボッキ旅行を考えている方には参考になると思います。
日本語があり、すごい!と思ったのですが、どうやら翻訳サイトをそのまま転載した感じですね笑
まとめ
夏はきっとたくさんの観光客で溢れかえります。
オススメは6月!海水浴はできるし、そこまで観光客も多くないのでちょうどいい季節だと思います。
9月も観光客が少なくなりますが、秋の気候も強まり雨が降ると一気に気温が下がるのでタイミング次第。
家族や友達とバカンスに来るのもあり、恋人とのデートや特別な日にトラボッキのレストランで食事するのもあり。
その際は予約をしてくださいね!
\アブルッツォ観光/
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