イタリア、アブルッツォ州キエティ県にある「グアルディアグレーレ(Guardiagrele)」という小さな町は、「イタリアの最も美しい村(I borghi più belli d’Italia)」にも登録されています。
マイエッラ国立公園の本拠地でもあり、イギリス人がバカンスや老後を過ごすのに人気だそうです。
通常イタリアの小さな田舎町は、日曜日閉店のお店が多くフェスタがない限り日曜日は静かなことが多いのですが、この町は毎週日曜日に市場が開かれ多くの人で賑わいます。
今回は「グアルディアグレーレの中心地」と、外れにあるアスレチックパークを備えた「Parco Naturale Majella」を紹介します!
グアルディアグレーレの中心地
グアルディアグレーレの中心地につくと、門が構えています。
昔のイタリアの町って、外敵から守るために外壁を覆っていたため、アンティークな町には門が残っているところが多くあります。
ローマも、門や外壁で囲まれているところが多いですよね。
さて、上の写真の門のところに金属の調理器具が並んでいるお店が見えますが、ここは金属加工や細工でも有名な町です。
この門を入って少し歩くと、立派な公園が!
子供たちが走り回って、おじいちゃんおばあちゃんたちはベンチに座って各々の時間を過ごしていました。
ここの広場からサンタ・マリア・マッジョーレ教会(Collegiata di Santa Maria Maggiore)の方へ向かいます。
ここがサンタ・マリア・マッジョーレ教会。
多くの人で賑わっていました。(若者の姿が見えませんでしたがw)
この周りのバールでアペリティーボをしている人たちも。
→「アペリティーボって何?イタリアに来たら絶対すべき各地のアペリティーボ」
サンタ・マリア・マッジョーレ教会は増築したため、教会の建物の中に道がある不思議な作りになっています。
この教会の裏手では市場が開かれていました。
この日は日曜日でしたが、とても活気に溢れていました。
グアルディアグレーレの裏話!
市長が独自の通貨を作って罰せられた!
2000年、グアルディアグレーレのGiacinto Auritiという市長が、独自の通貨「Sinec」を作り、2-3年は機能していたものの、国に罰せられて廃止に。
住民に「田舎/小さな町」は厳禁!
グアルディアグレーレに住む人たちにとって、グアルディアグレーレは「都会」だそうです。
アブルッツォ州にあるペスカーラやキエティに比べたら小さな町ですが、海まで30分、山まで20分の好立地。日曜日には市場が開かれ多くの人を呼ぶため、彼らは町に誇りを持っているらしく「田舎町」「小さな町」は厳禁!(私は書いてしまっているが笑)
でもこれはどこの地域でも言えるのかもしれません。私の住む町も、私からしてみれば田舎だけど、田舎というとここの人たちは怒ります。
Parco Naturale Majella(自然の中の公園)
グアルディアグレーレから車で10分ほど、自然に囲まれた公園につきます。
夏は多くの観光客が訪れ、大人でも十分楽しめる巨大なアスレチックパークが解放されています。
※アスレチックパークは予約制なのでこちらからどうぞ。
ここの公園内にあるレストラン「BAITA DEL POETA」でランチ。
上の写真はボスカイオーラのパスタ。
こちらはグリル肉のミックス。
味も景観も文句なしでした!!
夏季のみ営業みたいで、冬は予約があれば営業するそうです。行く前に営業確認と予約をオススメします!
レストラン&バール「BIETA DEL POETA」
公園はトレッキングコースもあるので、食後や食前に散歩してみてください!
銘菓「修道女のおっぱい」
グアルディアグレーレには「Le sise delle monache(修道女のおっぱい)」というグアルディアグレーレ名物のお菓子があります。
名前の由来は諸説ありますが、修道女の胸を目立たなくするために胸にコブを入れる習慣から、三つのおっぱいを連想して付けられたという諸説。
しかし別の諸説によると、アブルッツォ州の三つの山からなる山塊「グランサッソ」「マイエッラ」「モンテ・シレンテ」をイメージしたもの、とも言われています。
スポンジ生地にたっぷりのカスタードクリームを詰め込んだLe sise delle monacheの発祥のお店はこちらです。
このお菓子を出しているお店は他にもありますが、ここが発祥なのでお間違いなく!
\アブルッツォ観光/
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