留学、結婚などでイタリアに移住予定の方、またはこれからイタリアで諸々の手続きをするという方、書類に記載する「出生地」には注意点が必要です!
- イタリアに住民登録をする際
- 滞在許可証を取得する際
- ID(Carta di identità)を取得する際
- 保険証(Tessera sanitaria)…
- 運転免許証…
などのイタリアの公的な書類を記入・登録の際、必ず「出生地」を書かなければなりません。
これは「国名」ではなく、「都市名」になります。
この「出生地」が県名だったり、市町村名だったりバラバラだとのちのちややこしいことになる可能性があります…。
なぜ「出生地」を統一するのか
私がイタリアに移住してから諸々の手続きを行った際、この重要性を知らずその時の気分によって「生まれた県」と「生まれた市」を各書類にバラバラに記載してしまいました。
そのせいで、IDの出生地は県名、滞在許可証には市名になってしまい、警察に注意を受けたことがあります。
イタリア人にとっては日本の地理なんて知ったこっちゃないので、例え間違っていなくても出生地名がバラバラだと公的書類の管理もバラバラになってしまいます。
これから諸々の手続きをするという人は、「Luogo di nascitaまたはCittà」と書かれた項目には注意しましょう!
イタリアでは「町名(コムーネ)」が重要
日本だと「県名」がわりと重要ですが、イタリアでは州名でもなく県名でもなく、町名が重要で、これはcittà(チッタ)やcomune(コムーネ)と呼ばれます。
なので本来はLuogo di nascitaは市町村名を書かなくてはいけません。
しかしこれもまた注意が必要…。
パスポートの出生地を確認しよう
先ほど日本では「県名」が重要と言ったように、パスポートの出生地は「都道府県」になっていると思います。
これがやっかいで、イタリアの書類では「町名」を書かなくてはいけないのに、パスポートは「県名」になっているため、お役所で指摘される可能性があります。
県名と生まれた町の名前が同じ人は、悩みの種はなくなります。
例えば、「埼玉県さいたま市出身」や「福岡県福岡市出身」など、どちらもローマ字にしてしまえば同じです。
ですが、「東京都港区出身」の人はパスポートはTOKYO、イタリアの公的手続きではMINATOになってしまいます。
本来はこれが正しいのですが、日本の地理を把握しているイタリア人なんて滅多にいないと思いますし、そもそも「出生地」は統一しなくてはいけないというのがイタリアの主張です。
国が変わればルールも変わってややこしいですね…。
オススメは都道府県で統一
本来は町名を書かなくてはいけないのに、パスポートは県名で八方塞がりな日本人。
一番トラブルが起きないのは「都道府県名」で統一することだと思います。つまりパスポートに記載されている出生地に合わせましょう。
東京都港区出身の人は全てTOKYO、北海道札幌市出身の人は全てHOKKAIDO、愛知県名古屋市出身の人は全てAICHIというように。
都道府県名を書いたところでそれが町名ではないとわかるイタリア人にあたる可能性は滅多にないと思いますし、パスポートに書かれていることなのでトラブルは起きないと思います。
※あくまでも私が思うことなので責任は負いかねます。正しい情報が欲しい場合は大使館や領事館に問い合わせるのが確実です。
まとめ
公的な書類以外にも、出生地を記載する場面はこれからいくつかあると思います。
そういう場合に備えて、出生地は統一しましょう!
\海外移住情報/
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