イタリア式結婚の方法を細かく説明!渡伊前の準備と渡伊後にするべきこと

私の経験をもとに、イタリア式結婚の方法~式の準備までをお伝えします!

私の場合は、滞在許可書もビザもない状態でした。

したがって、すでにイタリアに住む権利がある人とは少し違うかもしれません。

「現在日本に住んでいて、これからイタリア国籍の人とイタリアで結婚する場合」

 

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まず在ローマ日本大使館をチェックしよう

私の経験を語る前に、まずこちらをチェックしましょう。

イタリア方式による婚姻について(在ローマ日本大使館の公式サイト)

イタリア方式による婚姻について | 在イタリア日本国大使館

 

よくある問い合わせですが「イタリア大使館に電話しましたが、わかりませんと言われました」

日本のイタリア大使館に問い合わせても意味がありません。

「在ローマ日本大使館」または「在ミラノ日本領事館」に問い合わせましょう。

日本から電話する場合は国際電話になりますが、日本人が働いているので日本語でOKです。

 

以下は私の経験をお伝えします。当時の話になりますので、最新の情報はやはり「在ローマ日本大使館」の情報が確実です。

 

日本での準備(渡伊前)

できたら結婚する土地の市役所に問い合わせる

結婚において基盤となるのが、結婚する土地の市役所(COMUNE)です。
イタリアにある日本大使館や領事館に問い合わせても
「市役所に問い合わせてください」
と言われます。

市役所によって若干異なってくるみたいなので、現地に恋人や友人がいる場合は市役所に訪ねてもらうよう、頼みましょう。
一般的には「婚姻要件具備証明書(NULLA OSTA)」「出生証明書(CERTIFICATO DI NASCITA)」が必要です。

私の結婚する市役所では「婚姻要件具備証明書」が必要だと言われました。

※「婚姻要件具備証明書」とは独身証明書です。
イタリア名称「NULLA OSTA ヌッラ オスタ」
以下、独身証明書と表記

注意

市役所で独身証明書以外に、戸籍謄本や住民票など求められる可能性があるので、必要書類の種類・部数を確認しておいたほうが確実です。
市役所に問い合わせられない人や不安な人は多めに持っていきましょう。

 

必要書類を用意する

この独身証明書は在イタリア日本大使館(ローマ)または領事館(ミラノ)にて発行してもらいます。
必要な書類は「戸籍謄本」または 「全部事項証明及び改製原戸籍」です。

戸籍謄本は本籍地の役所でないといけません!
県が違ったり、市区町村が違っても受け取れません。

なので、本籍地と現所在地が違う場合は…
・両親に取りに行ってもらう
・郵送してもらう
ことができます!

戸籍謄本が入手できたら事前にその資料が有効かどうか在伊日本大使館でチェックしてくれます。

FAXまたE-mailにて資料(戸籍謄本または全部事項証明及び改製原戸籍)を送ります。

返信がない場合は国際電話になってしまいますが、電話をして問い合わせましょう。
もしくは、現地に彼がいれば彼から電話して確認する手もありますが、もしかしたら本人でないとダメと言われるかも…

私の場合は、
事前に彼が在伊日本大使館に電話で
「結婚するために何が必要ですか」
と問い合わせたところ、

「本人(私)がイタリアに来たらもう一度電話してください」
とあしらわれたそうです。

私も実際イタリアに来てから何度か問い合わせましたが、愛想ないです。チッ

注意

・戸籍謄本の有効期限は発行してから3か月以内です。
渡伊の2週間から1か月前に役所で発行してもらいましょう。

・万一、資料が有効でない場合、日本から郵送してもらうことになり、さらに時間がかかるので、事前確認はしたほうがいいです。
(私は忘れてしませんでしたが笑)

・通常、独身証明書に必要な戸籍謄本の部数は一部ですが、市役所などで必要と言われた場合は別に用意しなければなりません。

のちに必要な戸籍謄本 2通

結婚式を終えたあと、大使館に書類を提出しなければなりません。
その際、戸籍謄本2通(発行日が6か月以内)が必要になってきます。
なので、最低でも3通、事前に用意しましょう。

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渡伊前のまとめ

・市役所に問い合わせる
・必要書類(戸籍謄本等)を用意する
ただし、期限に注意
・資料が有効か確認してもらう

なんか慣れない漢字や、イタリア語名称で疲れますね。。

 

イタリアに到着したら(渡伊後)

48時間以内に警察署へ行く

日本から他のシェンゲン国経由でイタリアへ入国した場合、イタリア入国から48時間以内に最寄りの警察署(Questura)で、滞在申請(Dichiarazione di Presenza)をしないといけません。

滞在場所が結婚相手の家など、ホテルではなく誰かの家の場合は、入国から8日以内に受け入れ側も申請が必要(Dichiarazione di Ospitalia)です。

なのでイタリアに到着した当日または翌日に警察署(Questura)に行きましょう。

 

市役所に問い合わせる(確認)

事前に市役所に問い合わせができなかった人は確認しましょう。
結婚するためには何が必要か。

 

管轄の大使館または領事館に問い合わせる

結婚する州によって大使館(ローマ)なのか領事館(ミラノ)なのか変わってきますので、必ず確認を。

大使館のホームページにもイタリア方式による婚姻についてという説明があるので、チェックします。

ですが電話したほうが確実なので、ホームページをチェック後、問い合わせます。

電話対応は日本人で、言語の問題はありませんが、無愛想でしたっっ
近くに滞在するならいいですが、ミラノやローマまで遠い人は電話でちゃんと確認しましょう。

・申請時間
・曜日
・手数料
・所要時間
・持ち物

注意

他のサイトにも結婚の仕方が書かれていますが、手数料や所要時間など、それぞれ微妙に異なって書かれています。
恐らく、ちょこちょこ変わっているのだと思います。

 

大使館または領事館にいく

※大使館の場合です

結婚相手は付き添わなくても大丈夫ですが、相手の電話番号・パスポートナンバー・住所・出生地など書く項目があるので事前に控えておきます。

また、館内はケータイ持ち込み禁止なので、自分のイタリアの新しい電話番号なども紙のメモに控えておきます。
でないと、ロッカーに戻ったり手間です。。

 

先の述べた注意点のように、ちょこちょこ変わっている可能性があるので
2017年8月に申請したときの場合を説明します。

月曜から金曜日の8:30から11:30までに窓口にいく
その日の夕方16時には発行できる
ただし閉館は16:30
手数料は10ユーロ
持ち物は、独身証明書(NULLA OSTA)を作るためなので
・戸籍謄本一部
・自分のパスポート
・結婚相手の身分証明書

 

日本の運転免許証を持っている人

運転免許をイタリアで使えるように書き換えたい人は、同時に翻訳書を申請することができ、再度来る手間も省けます。
なので免許証も忘れずに!!

 

市役所に戻り、手続きをする

事前に聞いた、必要書類を役所に提出します。

ふー。
ここでやっと、同国籍の結婚と同じラインに立てました。

 

渡伊後のまとめ

・市役所・大使館(領事館)に電話で詳細を確認する
・大使館(領事館)で独身証明書を申請する
・同時に免許証の書き換え申請もできる

まとめてみると、なんてことはありません。

ただ、個人や場所によって色々変わってくるので、そこは注意しましょう!
ちゃんと確認すれば大丈夫です。

私みたいに確認するのを忘れても、なんとかなります。
きっと!笑

 

式までの準備

この先は順番が前後したり人それぞれなので、先に準備できそうなことはしておいたほうがいいですね。

 

Pubblicazzioneの申請

書類を揃えたら市役所でPubblicazzione(プッブリカツィオーネ)の申請をします。

Pubblicazzioneとは
「私たちは結婚します、意義はありませんか?」という公示です。

通常、それでとくに問題にはなりませんが、万が一「私、彼と結婚してるんですけど」ということがあった場合らしいですw

そして、この時にお互いにサインをするのですが、結婚前の大事な一歩らしいです。

私たちは大事さを知らなかったので、ささっと終わらせとくに誰にも知らせませんでしたが後になって周りから言われました…

そして市役所では式の予約とTESTIMONE(下に書いてます)の登録をします。

 

とりあえず、式について

イタリアでは両者ともキリスト教(カトリック)ではない場合、基本教会ではなく市役所(Comune)で式を挙げます。

※イタリア人のほとんどがカトリックなので、教会もカトリックです。

一応、カトリックでなくとも教会で式を挙げることは可能みたいですが、その場合は「カトリックと同じ振る舞いをし、子供を授かったら洗礼を受け、カトリックの教育をさせる」のが条件だそうで、教会ごとに変わりますが挙式の前にコースを受けたりするそうです。

入信の義務はないですが、よほど理解と信仰心がないと難しいですね。(あとはパートナーによると思います)

市役所とはいえ、アンティークな趣ある建物持っている市役所も多いので教会に負けず劣らずの式を挙げることができます。

ちなみに私のときはその建物が改装中だったせいで、まさに市役所の会議室で行われました…泣

そしてイタリアでは結婚式をしないと結婚が認められないため、興味ない人や貧乏な人でも式をしないといけません。

そのため、必ずしもウェディングドレスでなくてもいいみたいです。

さすがにカジュアル過ぎる格好はダメですが、少しフォーマルな恰好で、白でなくてもいいみたいですね。

なので何を着るか、どこで買うか事前に考えておきましょう。

私はインターネットサイトで2万円のウェデングドレスを渡伊前に購入し、スーツケースに入れて持ってきました。

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TESTIMONEを決める

TESTIMONE(テスティモーネ)とは立会人・証人のことです。
※複数形TESTIMONI(テスティモーニ)

通常新郎新婦それぞれ一人か二人決めます。

結婚式のときに婚姻届けみたいなものにサインを新郎新婦ならびにTESTIMONEの人たちにもしてもらうので、とても重要な役割になります。

さらにTESTIMONEは新郎新婦を車に乗せるという役割もあります。

日本ではあまり見かけませんが、車をデコレーションしたり、カンカンを後ろにつけて走ったり、本日結婚しましたというのをアピールします。

日本の奥ゆかしさとはかけ離れていて、結婚するときはアピールが止まりません…笑
クラクションならしてアピールしたり、壁に本日結婚しますという広告を貼ったり、レストランで独身パーティーをして他のお客さんも巻き添えにしたり。

でも、そういう文化だからみんな許してくれて、まわりも幸せな気分になります。

 

LISTA DI NOZZEの作成

イタリアではご祝儀の代わりに新婚の新居に必要なモノをプレゼントする文化があります。

※ご祝儀(現金)でもok

これは、LISTA DI NOZZE(リスタ・ディ・ノッツェ)と言って新郎新婦がお店に行き自分たちが欲しいもの・必要なものをリストアップします。逆カタログギフトみたいなものですね。

私たちは時間もなかったので作りませんでしたが、日本と同様ご祝儀は現金でした。

相場は友人なら一人50~100ユーロ、TESTIMONEだと一人100ユーロ~200ユーロ、近い親族だと300ユーロ

日本だともう少しご祝儀が高いですが、披露宴代などもイタリアよりもっと高くつきます。

 

レストラン(披露宴)の予約

式のあと、ランチかディナーをするのでその予約をします。

そして通常披露宴に6時間くらいかかります
13時に予約をしていたら、終わるのは19時20時までかかるとか…

内容にもよりますが、恐らく通常は35ユーロ~45ユーロくらい(一人頭)かと思います。

これは日本と同様に新郎新婦(またはその家族)が負担します。

 

BOMBONIERAの準備

BOMBONIERA(ボンボニエラ)とは引き出物のことです。
※複数形BOMBONIERE(ボンボニエレ)

イタリアでは引き出物は必ずと言っていいほどConfetti(コンフェッティ)というお菓子です。

このConfettiを包むものをBONBONIERAといいます。

写真の隅に写っているのが私たちが作ったケース。
私たちは作りましたが、既製品も多く、もっと引き出物っぽいものもあります。

例えば、Confettiを食べ終わったあとでも使えるような調味料の入れ物になったり、お香やタオルなどと一緒に添えたり。

 

ブーケの予約

ブーケだけでなく、披露宴のテーブルに飾るお花なども必要な場合は早めに予約しましょう!!

ブーケトスも日本と同じくあります。

ちなみに、ブーケトスは女性が受け取りますが、逆バージョンもあり、新婦のガーターベルトを男性が受け取る習慣があるそうです。

 

ヘアメイクの予約・カメラマンへの依頼

この辺は好みになってくると思いますが、イタリアでは式の重要性が日本と違うため、もし将来もイタリアで住み続けるとなったらあとで後悔することになるかもしれないので(イタリアに染まったら価値観も変わるかも)後悔しないようにちゃんと考えてくださいね☆

 

私からのアドバイス

イタリア人は通常、結婚式までの準備を一年かけてします。

私は急遽決まった結婚だったので、準備までの時間がなく現地の人のみ呼んで簡易的にやるつもりでした。

しかし結果、周りの協力もあって思っていたよりはちゃんとした結婚式になりました。

結婚式の日取りはどうしてもイタリアに来て書類を市役所に提出してからになります。
レストランの予約などはその後になり、少し慌ただしくなります。

日にちが決まらなくてもレストランの下見はできますし、LISTA DI NOZZEやBOMBONIERAも準備できます。

またなるべく早めに書類を集めましょう。

イタリアはただでさえ日本のようにスムーズには行かない上、一人一人ものーんびりしているので自分から積極的に行動してください

 

コメント

  1. 大石 より:

    以前、教えて頂いたことがあったのですが、また教えてください。すみません。
    婚姻のための戸籍謄本全部事項と改製原戸籍を大使館に持っていきますが、今後6カ月以内の戸籍謄本が2通必要になるそうですが、改製原戸籍も2通必要になりますか?
    私の場合、戸籍謄本に変更があったため、改製原戸籍も必要になりました。
    この場合、戸籍謄本全部事項・・・3通と、改製原戸籍・・・3通  を用意しておけば良いと思いますか?それとも、改製原戸籍は不要で、戸籍謄本だけ大使館提出後、2通必要と考えれば良いと思いますか?
    実は、大使館にメールで問い合わせをしても、返事が来ず、電話で聞いてもはっきり教えてくれなくて、ちょっと困っています。もし分かれば教えてください。

    • ネギ ネギ より:

      大石さん

      コメントありがとうございます!
      電話で問い合わせたとは、ローマにある日本大使館ですか?
      はっきり教えてくれないとはどういうことなんでしょう。
      もう一度電話してみてはいかがでしょうか?担当者が変われば、ちゃんと教えてくれるかもしれません。(大使館には親切な日本人スタッフもいますが、そっけない日本人スタッフもいました…)
      それでもハッキリしない場合は、多めに持っていくのに越したことありませんが、わりとローマの大使館は融通を利かしてくれるので、行ってみたら解決するかもしれません。
      スムーズにいくといいですね!

  2. れふすき より:

    私もミラノ在住のイタリア人と結婚予定のため、とても参考になりました。
    その中で、質問なのですが、イタリア到着後から結婚までどれくらいの期間かかりましたでしょうか?
    私も観光として入国し3ヶ月の期間で完了させたいと思っていますが、可能でしょうか?
    また、イタリアには配偶者呼び寄せ手続きがあるのでしょうか?
    フランス在住の友人にはこれが大変とききましたが、、、

    大変お手数ですが何卒よろしくお願いします。

    • ネギ ネギ より:

      れふすきさん

      コメントありがとうございます!
      私は、8月半ばに入国し、10月頭に結婚式(婚姻)をしました。なので二か月弱ですね。
      これ、実は観光ビザの三か月以内で間に合うかどうかって、結婚するコムーネによるそうです…。ミラノは結婚式ができるのが数か月先になる、なんて話を聞いたことがあります…。
      なのでイタリア入国する前に、パートナーがお住まいのコムーネにまず問い合わせたほうがいいと思います。不安であれば、ミラノなら在イタリア日本領事館に、万が一入国から三か月以内に式の日取りができなかったらどうなるか等問い合わせてもいいと思います。
      配偶者呼び寄せ手続きはもちろんあると思いますが(イタリア人と結婚した知り合いの日本人は日本で結婚し、数年後にイタリアに移り住んでいます)、収入などの条件がどれだけ厳しいのかはわかりません。日本もややこしいですからね(-_-;)

      • Ak より:

        ローマ在住のイタリア人男性と結婚予定のため、大変参考になりました。ありがとうございます!
        入国後から48時間以内に警察署で滞在申請〜のくだりなのですが、この際には、どのように申請しましたでしょうか?滞在許可証にもいくつかの種類があったかと思うのですが(家族用のもの、学生用のものなど)、入国時点ではまだ婚姻手続きが開始されていないので、どうなるんだろう?と疑問に思っておりました。

        また、他の記事で書かれていたらすみません。婚姻手続きやお式が済んだ後の、ビザの申請についても何か体験談等ありましたらお伺いしたいです!

        • ネギ ネギ より:

          Akさん、コメントありがとうございます!

          警察署(Questra)での詳しい手続きは覚えておらず、申し訳です。。
          不安なこともあると思うので、手続きはパートナーやパートナーのご家族と一緒に行くのが一番いいかと思います。
          滞在許可証は、イタリアで申請・取得するのでQuestraに行けば、そのときに滞在目的を聞かれると思います。結婚なので家族用の滞在許可証になります。
          ビザは、婚姻であれば特別取得する必要はありません。学生の場合は、事前に日本のイタリア大使館で取得が必要で、入国時にビザがないと入国できません。
          結婚の場合は、家族用の滞在許可証があれば出入国が自由にできます。(なので滞在許可証発行前にイタリアから出るとややこしいことになるかもしれません。)
          ただ、結婚のために初めてイタリアに入国する際、観光目的ではないため、搭乗手続きや入国審査の際に詳しく聞かれるかもしれませんが、素直に答えれば問題ないかと思います。

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