イタリアに少し詳しくなると「カラビニエリとポリツィアの違いは!?」なんて疑問に思う人は多いと思います。
現に、グーグルで「カラビニエリ」と入力すると予測変換に「…警察 違い」なんて出てきます。
ただ検索しても単純に違いを知りたい人にとっては、わかりづらい記事が多く見受けられるので、わかりやすく簡単に説明しようと思います!
カラビニエリとは?
カラビニエリ(Carabinieri)とは国家憲兵・軍警察のことで、日本人にとっては馴染みがないものですが、彼らは警察と同じく国や街の治安・秩序を守るために存在しています。
※日本の憲兵(日本軍)は1945年(昭和20年)に廃止されています。
パトロールや犯罪(スリ、空き巣、強盗、車の検問など)の対応も行っているため、イタリアに来れば必ず見かけると思います。下手したらポリツィアより見かけるかもしれません。
カラビニエリは国家憲兵・軍警察なので、国外でも任務があります。日本のイタリア大使館にもカラビニエリは派遣されていますよ!
カラビニエリとポリツィアの違いは?
ポリツィア(伊Polizia)とは英語のポリス(Police)。
カラビニエリが国防省に従属しているのに対し、ポリツィアは内務省に従属しています。
犯罪から市民を守ったりするカラビニエリがいるなら、ではポリツィアとの違いはなんでしょう?
私たち一般市民にとっては、ポリツィアもカラビニエリも大きな違いはありません。もちろんポリツィアも犯罪から市民を守る義務もあります。
しかし、カラビニエリの方が重要(パワーがある)なため、犯罪被害にあった場合はカラビニエリを頼る方が良いとされています。
またカラビニエリはどんなに小さい街でも、小さな兵舎が必ずあります。
一方、ポリツィアは大きな街に多く存在します。
ポリツィアはなんのため?
なぜポリツィアが存在しているのかというと、歴史的なことが関係しているそうですが、ここでの説明は割愛します。
ポリツィアは市民を犯罪から守るためでだけでなく色々な役割に分類されています。
私たち日本人(外国人)からすれば、一番身近なのは滞在許可証の申請で必ずQuestura(警察署)に行きます。これはカラビニエリのお仕事ではなく、ポリツィアのお仕事になります。
他にも、森林警備隊、財務警備隊、海岸警備隊、市内警察、刑務所…などなど、ポリツィアのお仕事はたくさん。
まとめ
もう一度言いますが、一般市民からみてカラビニエリとポリツィアの大きな違いはありません。
重要性で言えばカラビニエリなので、犯罪被害に遭った場合はカラビニエリへ。
イタリア旅行中にスリ・ひったくりなどに遭った場合もです。
(残念ながらカラビニエリを頼っても見つかる可能性はわずかですが、海外保険に入っていた場合は保険がおりるはずなので、被害届は出しましょう)
カラビニエリへの緊急電話は112へ。
ちなみに、私もイタリアに住む前、イタリア旅行でローマの空港に到着したその日に車上荒らしに遭いスーツケースを盗まれてしまいました…。
そのときのお話はこちら「盗難と海外旅行保険とカラビニエリ」
\イタリアに興味がある方へ/
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