映画『グリーンブック』イタリア人に興味があれば是非みて欲しい

※画像は公式サイトからお借りしてます:https://gaga.ne.jp/greenbook/

イタリア人の夫にすすめられて観た「グリーンブック」という映画。(日本では2019年に公開)

想像以上に素敵な映画でした!!

ブログタイトルは「イタリア人に興味あれば是非みて欲しい映画」とありますが、イタリア人に興味なくてもみてほしいぐらいです。

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ざっくりあらすじ

舞台はアメリカ。移民のイタリア人と有名黒人ピアニストの、おじさん2人の実際にあった話。

1960年代、黒人が当たり前のように差別されていた時代。

タイトルでもある「グリーンブック」とは、黒人が入れるレストランや寝泊まりできるホテルが記されたガイドブックで、私はそんなものが存在するとは知らず衝撃でした。

黒人差別は明らかですが、イタリア人も戦後で出稼ぎにきていた貧しい移民のため、黒人ほどでなくとも、当時、白人の中ではとくに差別されていました。

 

見どころ

グリーンブックの存在含め、当時の差別的な背景も興味深いですが、それよりも見どころはおじさん2人の変わっていく関係性です。

敬意あるピアニストとして招待されているのにもかかわらず、当たり前のように差別される黒人ピアニストは、怒りは悪だと感情を殺して生きている。

一方、イタリア人は子供のような純粋さで感情むき出しだけど情に厚い、子供のような大人。

そんな二人のコントラストがたまりません。

イタリア好きにとくに注目してほしいのは、このイタリア人おじさんの行動です。

イタリア人のステレオタイプといえば世界的にも「陽気でお調子者」「女性に目がない」だと思いますが、私はイタリア人の本質は「今を生きる」「やりたいことを(後先考えず)やる」「やるべきことを(後先考えず)やる」、つまり“シンプルな生き方”だと思っています。

でも、「自分勝手に生きる」のとは違うので言葉にすると難しいですが、イタリア人の性格がうまく表現された映画だな、と思います。

 

イタリア人の性格が垣間見えるシーン

家族を大事にする・親族が集まる

家族を大事にするというのは、当たり前っちゃあ当たり前だし、映画だから(実話だとしても)ってのもありますが、私からするとイタリア人の醍醐味ですね。

また、この舞台はイタリアではなくアメリカです。親族が集まっている描写がありますが、故郷ではなく異国で親族が集まる、というのも注目ポイントですね。

 

味にうるさい

「味にうるさい」というと少し語弊があるかもしれませんが、料理に対して純粋な意見をイタリア人おじさんが言っているシーンがあります。

それを黒人ピアニストは「君は料理の勉強でもしたのか?」と不思議そうに質問します。

この二人のやりとりは嫌味が一切なく、未知の文化をお互い歩み寄ろうとする優しさが、視聴者をほっこりさせます。

 

落ちていた売り物の石をくすねる

道中、天然石が売られているお店に寄り道しました。

天然石は店の外に置かれており、商品と思われる石が落ちていたのをイタリア人おじさんは拾いポケットにしまったのです。

「落ちていたから拾っただけ」と言わんばかりの態度ですが、もちろん商品だということは理解しての敢えての行動でしょう。

うまく言葉にできませんがこのような行動も、すごくイタリア人らしいなと思いました。

本当はいけないことだと理解しているけど言い訳を述べる子供っぽい思考というか。

しかもくすねようとしたのが、換金できるような価値があるものではありません。

 

情に厚い

イタリア人は情に厚い人が多いです。

そのため、家族や友人を大事にします。

もともと黒人ピアニストと一緒に旅をするというのは、渋々決めたことで、お金のための決断でした。

ネタバレになるので詳細は割愛しますが、嫌々始めたのにもかかわらず、結局は黒人ピアニストにとって信頼おける良きパートナーになったのです。

 

吹き替えよりは字幕がオススメ

字幕・吹き替え、両方で見てみましたが、この映画は字幕のほうが圧倒的に魅力が伝わります!

なぜならこれはアクションでもSFでもなく、真実に基づく当時のアメリカ文化とイタリア文化が織り交ざったストーリーだからです。

そもそも吹き替えだとイタリア語も英語も一部を除いて日本語で吹き替えられているので区別がつかないし、やはり日本語の音声だと言葉から垣間見える文化的背景がわかりづらいです。

英語やイタリア語がわからなくても問題ないので、是非字幕で見て欲しいです。

 

さいごに

イタリア人って不思議だと思います。そこが魅力なんでしょうね。

もちろん、イタリア人と言っても一括りにはできないし、私もなるべく「イタリア人は~だ」と主語を大きくするのは避けたいと思っています。

ただ、敬意と愛情をもって「純粋で愛すべきイタリア人をうまく描写した映画」と、私は評します。

 

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コメント

  1. Yuka より:

    この投稿に関心がわき、すぐ観ました!本当に素敵な映画でした!
    「純粋で愛すべきイタリア人をうまく描写した映画」私も同感です。そしてピアニストがなんとカッコいいこと。
    ご紹介ありがとうございました!

    • ネギ ネギ より:

      >Yukaさん
      早速ご覧になったようで嬉しいです!
      あのピアニストも、なかなか出来た人ですよね。。実際の写真をみると、お顔もなかなかハンサムです!笑

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