イタリアでは初めて会った人と挨拶をする際、最低限握手を交わします。
女性同士、またはどちらかが女性の場合は挨拶のキスを交わす場面も多いです。
たまに男性同士でも挨拶のキスを初対面から交わす場合もありますが、おそらく南イタリアに多く、かつ最近は若い人の間では滅多にしないと思われます。
イタリアでの挨拶のキスの仕方についてはこちらを参照ください。「イタリアで‟挨拶のキス”はどうやるの?キスは何回?」
※現在(執筆時)はコロナ感染予防のため、初対面でキスはあまりないと思います。握手も推奨されていないので少なくなりました。その代わり、肘で触れ合うという新たな挨拶が生まれました。
握手で相手の印象が変わる
日本人は政治家や芸能人をのぞき、握手すら滅多にしないお辞儀文化です。
しかし相手に触れあう握手というのは、相手を知るひとつでもあるのです。
握手ひとつでも、力強く握る人もいれば、手を握らず指先を重ねる程度の人もいます。
握手をした際、どちらの方が好感を持てるでしょうか?
私は後者はあまり好きではありません。
私に触れたくない、嫌々握手を交わしている、もしくは上品ぶって鼻につくなどといったネガティブな印象をいだきます。
一方で痛いほど力強いと「この人不器用なのかな?力の加減がわからないのかな?」などという印象も抱きますし、「恨みでもあるのか」というような暴力的なものも感じてしまうかもしれません。
もちろん感じ方は人それぞれで、他国の文化によっても変わってくるかもしれません。何が正解ということはないと思いますが、握手ひとつで第一印象が左右されることは心に留めておくべきですね。
違和感を覚えることのない握手は、自分と同じ波長を感じるので「この人は普通の人だ(私とウマが合うかもしれない)」という好感が持てます。大げさではあるけれど。
男性同士の握手
男性同士だと友好の証として、腕相撲(上の写真)のように握手する人もいますね。(それでも初対面は少ないと思いますが)
女性はあまりしないかと思います。初対面なら普通の握手かキス、仲の良い友達ならハグが一般的かと思います。
握手の起源
そもそも握手は、お互いに武器を隠していないという確認作業で、手ではなく「手首」を握るものだったそうです。
(袖下に隠してある刃物で襲われるのを防ぐため)
これと同じように、乾杯でグラスをぶつけ合うのも毒を盛っていないというアピールからきているそうです。
今はグラスを軽く当てる程度ですが、昔は中身が飛び散るほど強く乾杯しそれぞれの中身が混ざっても安全ですよ、という習わしから乾杯が生まれたそうです。
肘(腕)をぶつける新たな挨拶
コロナ感染予防として、肘(腕)を当て合う挨拶がイタリアでは推奨されました。実際に政治家や有名人などが交わすようになり、テレビを通して真似する人が多くなりました。
個人的にはこの挨拶は好きではありません。
それは私が日本人で、そもそもキスも握手すらも滅多にしない文化だからというのあるかもしれませんが、肘で挨拶する意味はあるのか、なんて思ってしまいます。
握手や挨拶のキスはまだスキンシップとしてアリだと思いますが(挨拶のキスは私はあまりしたくないけれど)、肘からは何も感じ取れないし、肘を突き出すのは攻撃、腕を横に突き出すのは防御のようにも感じてしまいし、決してエレガントではないと思います。
やはりスキンシップがとれないコロナ禍なら、お辞儀が一番いいですね!笑
さいごに
新型コロナウイルスの影響で、挨拶の仕方は世界的に大きく変化があったのではないかと思います。
(日本はお辞儀文化なのであまり影響はないかもしれませんが。)
今は感染予防に挨拶のキスや握手は推奨されていませんが、コロナが落ち着いたら挨拶もまた元に戻るのでしょうか。
握手はいいと思いますが、個人的にキスは好きではないのでなくなるといいなぁなんて思います…笑
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