日本人には馴染みのないキス(頬を合わせる)の挨拶ですが、イタリアでは当たり前のようにこの挨拶をします。
同じヨーロッパと言えど、国によってキスの回数や、重要性は変わるみたいです。
今回は、イタリアの挨拶はどのような作法なのか、お伝えします!
※地域によって異なる可能性があります。
基本のキスの仕方
挨拶のキスのことをイタリア語ではBacio(バーチョ)と言います。
唇を合わせるキスのこともバーチョと言うので間違えないようにw(私は美人ちゃんに思わずしそうになりましたw)
【キスの回数】
イタリアでは右左1回ずつ、チュッチュッと計2回です。
自分からみて相手の右側(自分の左頬)→相手の左側(自分の右頬)の順番でチュッチュッと音を鳴らせてキスします。
ただし、相手の手が塞がっていたりなど状況によっては、一回のみ、または逆(左から右へ)もありますので臨機応変に。
3回、4回する国もありますが、イタリアの場合は1回はあっても2回まで。3回以上はありえないです。
【相手に触れながら】
軽くハグの状態でキスします。握手をしながらすることも。
【頬を合わせるor頬に唇をつける】
人によっては頬に唇をつけてキスしてくる人もいますが、ほとんどの場合は頬を合わせるだけです。
頬に唇をつける人は主に年配の方が多いです。あるいは下心ある人はぶちゅっとしてきますw
これはもはやセクハラだと思うんだよね
若い人のほとんどは頬を合わせるだけだと思われます。
【男性同士だとあまりしない】
男性同士だとあまりしませんが、する人もいます。
しない場合は握手で挨拶。
いつ、どの場面でキスするの?
他のヨーロッパの国では、家族でも毎朝キス、職場でも毎朝キス、というところもあるそうですが、実はイタリアはそこまで情熱的ではありません笑
「家族や頻繁に会う友達とはキスはあまりしない」
同じ家に住んでいる旦那・義両親などとは普段はせず、旦那や子供に関しては、ほっぺまたは唇にぶちゅっとします。
(例えば義両親が旅行から帰ってきたときなどは、する場合があります)
昨日、一昨日あった友達ともあまりキスはしません。
旦那とはBuongiorno♪と言いながらハグしてます
「職場・仕事ではキスはしない」
イタリアの職場ではおそらくキスするところはないと思います。
就職して自己紹介するときは握手程度。普段の挨拶も「Buongiorno(おはようございます)」と言葉を交わすだけです。
旦那に「フランスでは職場でも毎朝みんなにキスするんだって!」と言ったら「なんて最悪な文化だ」と言っていましたw
↓参考
だからか、会社でも一人一人挨拶に回るのが習慣。
一人一人のデスクに行って、握手でBonjourと挨拶をするか、ほっぺにチュッチュするビズをします。
毎朝必ず全員に!www
私の働いている部署はなかなか大きいので、50人ぐらいに毎朝挨拶回りをしています…
長い…
— マダムペロン@パリ (@madameperon2016) 2018年10月1日
キスをする場面と意味
キスするときは主に
- 友達や家族を紹介されたとき「知り合えて光栄」という意味を込めて
友達の友達を紹介されたときは、人や状況によるのでキスするかは五分五分のところです。(女性同士だとする可能性が高い)
イタリア人と結婚して、その相手の親戚と初めて会った場合は99%挨拶するでしょう。
中にはキスの文化がない国だと知っていて「キスしても大丈夫かな?」と聞いてきたり、おそるおそるする人もいます。
- 誕生日など記念日に「おめでとう」という意味を込めて
主役とはほぼ100%と挨拶すると思います。「誕生日おめでとう!」「結婚記念日おめでとう!」と。
この時は嫌でもしないとすごく感じの悪い人になりますw
- 久々に会う人に「再会できて嬉しい」という意味を込めて
久々と言っても数か月の単位ではなく、1週間以上会っていない人だとキスする確率が高いです。
- 別れ際に「ありがとう」の意味を込めて
別れ際にもキスはしますが、導入の挨拶よりは数は少なくなります。
とくに近々会う可能性のある人とはキスはしないことも。
しかし「改めて誕生日おめでとう」と再度祝いの気持ちだったり、「会えて良かった、また会おう」「家に招待してくれてありがとう」と感謝や再会を待ち望む気持ちだったりと、人によってはキスをします。
「気持ちがたかぶっているときはキスよりもハグ」
「久々に会えて嬉しい!」「結婚おめでとう!」「しばらく会えないけど元気で」など、大事な日はキスよりハグをすることがあります。
キス嫌いな人とキス好きな人といる
イタリアに住んで思ったのが、必ずしもみんながキスをするわけではないということ。
サラッと握手のみで挨拶をする人もいれば、情熱的にキスの挨拶をしてくる人もいます。
男性でもパーティーなど特別なとき以外はキスをしない人もいれば、会うたびにキスをしたがる人もいます。
チャオ!ネギ、バーチョ!ちゅっちゅっ
女性同士の方がキスする確率は高くなりますが、「チャオ」とさらっと挨拶する人もいます。
チャオ、ネギ~。(手ふりふり)
【余談】言葉で「バーチョ」
別れの挨拶として、「Bacio バーチョ」と投げキスをする女性もいます。
電話の締めくくりに言う場合も。
ちなみにシチリアでは出会った時にも、別れる時にも「Bacio la mano」「Baciamo le mani」と丁寧な挨拶の言葉として用いられるそうです。
まとめ
イタリアでのキスの挨拶は、本当に人それぞれなのでちょっと難しいかもしれません。
キスするかと思って歩み寄ったらしなかった!!なんてこともあります。
もしかしたら時代も変わり、キスをする文化が薄まりつつあるのかもしれませんね。
年配の人の方が「キスは?」とキスについて敏感な気がします。
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