イタリアから日本へ荷物を郵送する方法【Poste Italiane】

イタリアから日本や他の国に荷物を送る際、郵便(Poste Italiane)か民間の宅配業者(DHLやヤマトなど)を利用できます。

民間の宅配業者の場合、安全性が高いのですが、その分料金も倍ほど高くなり、そして送れる地域が限られてきます。(ヨーロッパ内だと比較的送りやすいですが)

今回はイタリアの郵便局から国際郵便を使う方法をお伝えします!

イタリアの郵便局と日本の郵便局のシステムは全く同じではないため、初めはよくわからないかと思います。表記もイタリア語ですしね…。

配送種類と料金の一覧と比較、安全性、追跡など詳しくまとめました!

 

日本から国際郵便で海外に送りたい場合は「国際郵便を使う際の注意事項」をご覧ください。

 

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配送の種類

イタリアから国際郵便を使う場合、5種類あります。

【送料】イタリア→日本への最低料金
【日数】イタリア→日本への土日祝日を除いた日数

配送の種類 送料 到着日数 重さ(max) 大きさ(max) 船・航空便 追跡
Poste Delivery Globe(EMS) €36.50~ 5日以内 30kg 最長辺150cm
三辺の合計225cm
航空便 あり
Raccomandata Internazionale €8.40~ ※1 2kg 最長辺60cm
三辺の合計90cm
航空便 あり
Posta Priority Internazionale €4.50~ 7-10日 2kg 最長辺60cm
三辺の合計90cm
航空便 なし
Pacco ordinario €30~ 15-25日 20kg 最長105cm
一番長い辺+別の面一周=2m
※追加料金でそれ以上の大きさも可
船便 あり
Postamail €2.40~ 85%が22日以内 2kg 最長辺60cm
三辺の合計90cm
船便(多分) なし

※1、日数は様々なためカスタマーサービスに聞いてくれ、だそうですが、だいたい7-10日程度で到着しています。

※到着日数は全て営業日の日数です。(祝祭日は除きます)

※EMSの名称がPoste Delivery Globeに変更。ただしラベルにもEMSのマークあり。

Postamailについて

人から聞いた話なので定かではないですが、Postamailは通常船便ですが、運がいいと航空便に一緒に載せてくれるらしいです。

私も10日ほどで到着した経験もあります。

日本行きの別の航空便の荷物と混じってると載せてくれるのか、空きがあると載せてくれるのか不明…

とにかく早く届けばラッキーと思い、22日前後を目安にしたほうがいいかもしれません。

 

追跡について

郵便局は国ごとによって管轄が違うため、イタリアはイタリア国内までの保障しか守られず、日本も日本国内までの保障しかありません。

(日本から外国へ荷物を送った場合、日本から出た荷物は海外の郵便局へ託されるので、日本側はその後はわかりません、ということです)

なので、イタリアの郵便局側は「追跡は国内のみ保障されます」と書いています。

しかし、安心してください。イタリアから日本に送った荷物はちゃんと最後まで追跡できます!!

 

保険付きの国際郵便について

配送時に紛失・破損した場合に、補償金が支払われる配送方法です。

料金設定が細く、また私は利用したことがないのでここでの説明は割愛しますが、リンクを貼っておきます。

トップページ↓
https://www.poste.it/prodotti/posta-assicurata-internazionale.html

料金表↓
https://www.poste.it/costo-posta-assicurata-internazionale.html

現金、有価証券などを送る際はこちらの利用が必須です。

 

料金を比較してみよう!

それぞれ0.2kg、0.9kg、1.9kgの荷物を日本へ送る場合の料金をそれぞれ比較してみましょう!

0.2kgの場合 0.9kgの場合 1.9kgの場合
Poste Delivery Globe(EMS) €36.50 €36.50 €42
Raccomandata €16.50 €26.90 €40.30
Priority €10.30 €17 €28.50
Pacco ordinario €30 €30 €36
Postamail €8.60 €13.50 €23

つまり、小さくて軽いものを送るならRaccomandata/Priority/Postamailの3種類が無駄なく安上がりです。EMSPacco ordinarioは1kgまでが最低料金なので、1kg未満のものを送ると送料の無駄になってくる可能性があります。

 

2kg以上のもの、もしくは三辺が90cm以上のものは必然的にEMSPacco ordinarioになってしまいます。

 

1.9kgの場合、EMSRaccomandataの料金が€1.70しか変わらないので、EMSのほうが早く到着するし、EMSのほうがいいかもしれませんね。※ただし関税に注意。詳しくは下に書いてます。

 

20g以下のものを送りたい場合は、Postamailが最安(€2.40)です。Raccomandataでも送れます(€8.40)。

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手続きの方法・用紙の書き方

各送り方によって用紙の記入や手続きの速さが変わります。

簡単な順番だとPostamail=Priority<Raccomandata<Pacco ordinario=EMSです。

共通するのは「インターナショナル便、ジャパン宛だ」ということを主張しましょう。国内便と間違えることはないと思いますが。。

それぞれ手続き方法を説明します。

Postamail

これはパッケージに宛名と差出人を書いてあれば十分です。

料金を払えば終了。

Posta Priority Internazionale

これもほぼPostamailと変わりません。パッケージに宛名と差出人の住所を書いて終わり。

唯一違うのは、一応控えの紙をもらいます。ただこれは追跡ではなく、小包が出荷されたかどうかだけ知ることができるものです。

もし控えをもらえなかった場合は、コミュニケーションがうまくいかずPostamailで送られてしまった可能性があるので注意してください。

Raccomandata Internazionale

パッケージに宛名と差出人と書き、専用のラベルにも宛名と差出人の住所を書きます。

とくに内容物の申告は必要ありません。

ラベルの書き方

※日本/イタリアの住所の書き方は「【イタリア⇔日本】海外の住所の書き方と注意点」を参考にしてください。

DESTINATARIO-宛名

MITTENTE-差出人

MITTENTE-差出人の名前

VIA/PIAZZA-通り・広場の名前

N゜CIV.-番地

C.A.P.-郵便番号

COMUNE-コムーネ(市)の名前

PROV.-県の記号(例えばROMA県ならRM、MILANO県ならMI)

 

EMSとPacco ordinario

この二つは細かい内容物の記載とサインもしなくてはいけません。

日本から送るとき同様、ラベルに住所と内容物を書き、同じ内容を別紙のインボイスにも記載します。

  • 内容物の名称
  • 内容物の金額
  • 個数
  • 重さ

内容物や金額を記載しなければならないため受け取る際関税がかかる可能性があります。

(詳しいことはわかりませんが、合計金額が一万円以上だと関税がかかるとか)

そして輸入規制されているものもありますし、申告書に不備があった場合など送り返される可能性があります。

例えば、動物の本革製品は規制されているため、衣類やカバンなどは注意しないといけません。

詳しくは公式でチェックしてください。

イタリア旅行に来て荷物を送りたい場合は、Raccomandata、Posta PriorityまたはPostamailをオススメします。(送り返されたら困ると思うので)

また、EMSの場合CODICE FISCALEが必要な場合があります。イタリア在住ではない方は、パスポートを求められるかもしれません。

あと、内容物が1000€以上の際、別紙にサインを求められます。求められなかった場合、スタッフが忘れている可能性があるので確認しましょう。(私は後日電話がかかってきて呼び出されたことがあります)

EMSのラベルの書き方

こちらは英語での表記もあるので、イタリア語がわからなくても安心です。

またインボイスも別紙でもらい、ラベルと同じように書きます。(たくさんのものを送る場合は、ひとつひとつ書かないといけないので大変です…)

Pacco ordinarioもラベルは違いますが、似たような書き方なので省略します。

 

差出人と宛名が同一人物の場合は?

旅行で行き、買い物した荷物を日本へ送るなどの場合、差出人はどうするべきか?

一番は郵便局で直接聞くことですが、おそらくイタリアの住所を書いてくれと言われます。

なので無事届くことを祈って滞在先のホテルの住所を書くことになるかもしれません。

現地のホテルの住所と日本の住所を連名にする人もいるそうです。

 

イタリアの郵便事情

ちょっと前までは色々な悪い噂を聞いたり、実際に知り合いが被害にあったりしましたが、私はイタリアから荷物を送る際も、日本からイタリアへ荷物を送る際も、全て無事に到着しています。

なので、最近は結構良くなっているんじゃないかな、と思います。

とは言え、紛失される可能性も頭に入れておきましょう。

ネギ
ネギ

何度もイタリアから日本へ送っている私からすると、書き方や内容物を間違えなければ安全じゃないかなぁと思います~。あ、でも自己責任でねw

 

ただしEMSは曲者!!

Poste Delivery Globe(EMS)はSDAというイタリアの郵便局(Poste Italiane)の子会社に委託されます。

これが厄介で、トラブルが多いのです!!

日本からEMSでイタリアに送る際も同様です。

EMSは紛失等のリスクが高い上、受け取り側に関税がかけられる場合がありますのでオススメしません。

(私は2回ほど使っていますが、一応ちゃんと届いてます)

 

ちょっとした注意点

自身でちゃんと確認する

住所やインボイスの書き方が間違ってる、差出人名を書き忘れている、など郵便局員はチェックしてくれません。

必ず自分で間違ってないか、抜けているところがないか確認しましょう。

 

スタッフの当たりはずれが大きい

スタッフによって、スタッフの気分によって左右されるのがイタリア…

システムを把握していない人も多いため、通常より安い料金で間違って案内されることもあれば、送れるはずなのに送れないと拒否されることもあります。

拒否されたり、料金などおかしいと思った点があれば主張をしなくてはならないのがイタリア…

でもそれが難しいという人は、諦めて別の郵便局に行ったり、後日別のスタッフが対応するとスムーズというケースも少なくないです。

 

午前中と月初めは避けよう

午前中は老人が多く集まるため、比較的混んでいます。

また月初めは一日中混んでいるため、スタッフの機嫌も悪いです。

 

まとめ

2キロ以内のものを送るなら個人的にはRaccomandataをオススメします!

追跡あり、一週間ちょっとで届くので安心。

大きな荷物を送る際は、早く到着してほしければEMS、遅くても良ければPacco ordinarioで。

差額は€6程度なので、EMSにしてもそこまで高くはなりませんね。

 

郵便局員によっても言うことが様々で、前回送れたのに「これでは送れない」と言われることもあります。詳しくは「【イタリアの郵便局】テキトーな対応6選」をご覧ください。

また、宛名の書き方も日本の常識とはちょっと違うので「【イタリア⇔日本】宛名の書き方と注意点」を参考にしてください。

コメント

  1. ym より:

    はじめまして。
    Postamail Internazionale とPostapriority Internazionale の違いがよくわからないのですが、何が違うのか教えて頂けないでしょうか。
    Postamail Internazionaleの350g~1000gの日本までの料金は13.50€
    Postapriority Internazionale350g~1000gの日本までの料金は17€ですが、
    どちらもサイズは3辺の合計は90cmまで、一番長いところは60cmまでになっていて、違いがよくわかりません。
    イタリアの方に3辺の合計60cm、重量800gくらいの靴を送ってもらえないか交渉したいのですが、イタリアの郵便局のHPは英語での言語設定は無いようで、私にはイタリア語では理解が難しく、Postamail Internazionaleと Postapriority ernazionale の違いがよくわからず・・
    大変申し訳ないのですが、教えて頂けると嬉しいです。

  2. ym より:

    Postamail Internazionale とPostapriority Internazionaleの件でコメントをさせて頂いたものです。
    二つの違いは早いか普通かの違いだけでいいのでしょうか?
    HPを見るとpostamail Internazionaleで送れると思うのだけど、ねぎさんのブログでは2キロ、90cmまでの物を送るにはEMSかpriorityのどちらかになっていて、イタリア語のわからない私には送れるのか送れないのかいまいちよくわからなかったので、質問させて頂きました。
    もし気分を害されたなら申し訳ありません。

    • ネギ ネギ より:

      ymさん、お返事大変遅くなり申し訳ございません。一時帰国の前後でバタバタしておりました。
      Postamail Internazionaleをすっかり見落としていました。ご指摘ありがとうございます。
      私もこちら利用したことないのですが、おそらくPripriyとの違いは、船便か航空便だと思います。Postamailが船便でのため、日数がかかり料金が安くなっているだと思います。
      ちゃんと調べ次第、記事を修正いたしますね!

  3. ネギ様

    はじめまして。名無し失礼します。

    来月初旬にイタリアに行く予定ですが、荷物が多くなるためPoste Italianeで日本に荷物を郵送しようと考えています。
    しかし宛名ラベルのどこに、何を記入すればいいか分かっていません。他のブログも調べましたが、情報を見つけられませんでした。
    おそらくEMSかRaccomandataを使う予定ですが、いずれかの方法の宛名ラベルの書き方をお手透きの際に記事にしていただけないでしょうか。
    (どこに郵便番号を書き、どこに内容物を書き、保険と速達の有無はどのように示すか等です)
    一度ドイツから日本への郵便を利用したことがあり、国際郵便の仕組みは理解していますが、イタリア語は理解していないため、ご教授いただけると幸いです。

    勝手なお願いで恐縮ですが、何卒宜しくお願い致します。

  4. 名無し失礼します より:

    先ほどの名無し失礼しますです。

    メールアドレスが公開されることはありませんとあったので、メールアドレス追記いたします。

    失礼いたしました。

    • ネギ ネギ より:

      コメントありがとうございます!
      とりあえずRaccomandataのみ手元にラベルがあったのでアップしました。
      RaccomandataはEMSに比べてラベルの書き方が簡単です。重さ2キロ以内ならこちらをオススメします。
      すごく投げやりな回答で申し訳ないのですが、重要なのはどの種類(RaccomandataなのかEMSなのか…)で送るかです。それさえ伝えれば、あとは郵便局員がアテンドしてくれるはずです。
      言語の壁は大変だと思いますが、頑張ってください!(グーグルトランスレーターなどをフル活用して!)
      ちなみに朝よりも夕方の時間のほうが比較的すいていますので、忙しくない時間に余裕をもってできるといいですね。

  5. 名無し失礼します より:

    見ず知らずのコメントに対して、真摯に対応していただき誠にありがとうございます。
    自分なりに調べましたが、やはり最新の情報を丁寧に説明していただけることに勝るものはないため、非常に嬉しいです。
    EMSとRaccomandataのどちらを使うかはお土産次第ですが、くじけずに取り組みます。
    本当にありがとうございました。

  6. 岩田 紘明 より:

    ネギさんこんにちは。

    Iwataと申します。

    Poste Italianeについて、
    先日EMSで日本へ送っていただく手配をしたのですが、追跡の更新がされず困っています。
    SDAという下請け会社が配送をするらしく、追跡番号も
    SDA専用の追跡番号なのか、日本郵政の追跡が出来ず…。

    問い合わせメールを送ろうにも、
    INSERISCI(税コード)という欄でつまづいております。

    大変恐れいりますが、
    ご教示いただけますでしょうか?

    • ネギ ネギ より:

      岩田 紘明さん

      コメントありがとうございます。遅くなりすみません。
      その後、進展はありましたか?
      EMSはおっしゃるように、Poste ItalianeとSDAの二社でトラブルが多いそうです。なので私はできるだけ使わないようにしています。
      税コードはイタリア在住者以外でも作れますので検索してみてください。
      ちなみに、私も問い合わせたことがありますが、返事は来ませんでした。直接、電話するか出向くかしかないかもしれません。

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