イタリアで一般的な「婚約から、結婚式までの準備」についてどんな流れか説明します!
イタリア人からプロポーズを受けた場合や、イタリアで暮らす友人から結婚式に誘われた場合など参考にしてください!
※日本人とイタリア人が結婚するための手続きに関しては「イタリア式結婚の方法を細かく説明!渡伊前の準備と渡伊後にするべきこと」をご覧ください。
婚約してから約一年間結婚式の準備
通常は、プロポーズ(婚約)してから約一年かけて結婚式の準備をします。
イタリアでは絶対に結婚式を挙げないといけません。
なぜなら婚姻届と結婚式はセットになっており、結婚式は行わずに婚姻届だけを受理してもらうことはできないのです。
婚約指輪もこの時に用意します。
余談
イタリアでは結婚する際は絶対に結婚式をやらなきゃいけないと言いましたが、参列者は必ずしも呼ぶ必要はありません。
ひっそりと結婚したい場合は、証人のみ用意すれば結婚できます。ちなみに、ウェディングドレスも必須ではないので、ジーンズなどあまりカジュアル過ぎない恰好であればなんでもいいそうです。
ウェディングドレスの下見
結婚式の7か月前にはウェディングドレスの仮決定をします。
マンマ、親戚、友達、女性陣全員集め、みんなでウェディングドレスを決めます… そのため、何着も何着も着て決めるだとか。。ひぇぇぇ
そうしてやっとのことで仮押さえを決めます。
新郎は結婚式までドレスを見てはいけません。アンラッキーらしいです。
ドレス代を払うのは北と南で違うらしく
北イタリアは新郎の両親が
南イタリアは新婦の両親が払うらしいです。
新婚旅行の予約
5か月前にハネムーンの予定を決めます。
TESTIMONEを決める・伝える
TESTIMONEとは結婚式の証人です。
(日本で言う、婚姻届の右側にある証人と同様、結婚式のときにサインをしてもらう人です)
通常では新郎・新婦それぞれ友人の中から一人ずつ証人となる人を決めます。
(私たちは二人ずつ決めました→計4人)
ちなみにクリスチャン同士でないと教会では結婚式はできません。
片一方もしくは両方ともクリスチャンではない人場合、市役所で挙げます。市役所とは言え、アンティークな建物も多く素敵な結婚式会場が多いみたいです。
ちなみに私の結婚式のときは、ちょっと残念な結果でした…
気になる方は「私のイタリアで結婚式」をご覧ください!
市役所でも、教会でもイタリアでは必ずこのTESTIMONEが必要です。
TESTIMONEに選ばれた人はその新郎・新婦にとって一番大事な友達の証となるので、とても喜ばしいことです。一番時間とお金をかけることにもなりますが。
これを4か月前に、証人になって欲しい友達に頼みます。
花屋へのオーダー
テーブルなどに飾る結婚式用の花を同じく4か月前にオーダーします。
これは北も南も同じく新婦の両親が払います。
つまり、南イタリアの新婦のマンマはドレスとお花代がかかるので大変な出費になります…
ウェディングドレスの本決定
式の3か月程前に仮押さえしたウェディングドレスで本当にいいか確認し、最終判断をくだします。
レセプションパーティー
結婚式の2か月程前にパーティーをします。
南イタリアの場合だと、新婦に内緒でサプライズパーティーになるそうです。
と言っても、伝統なので薄々気づくみたいですが笑
伝統は新郎が愛の歌を歌うみたいですね。
実際やられるのはこっぱずかしいけど、素敵な文化だと思います!
花火を上げることもあり、私の家でもたまに花火の音が聞こえます。
さよなら独身パーティー
結婚式の一週間前から前日の間に、新郎とその男友達・新婦とその女友達それぞれ分かれてパーティーをします。
そして支払いは友達もち。
私の場合は女性陣でスパに行き、旦那と男性陣は自然の中でBBQしたみたいです。
これ、東京だったらもっと楽しめるのになぁ…なんて思います笑
ヘリコプター周遊や、リムジン貸し切り、夜は東京タワー見ながらプール付きのサイドバーでシャンパンとか贅沢したいいいいい
まあ、夢の話ですが。
イタリアのお金持ちの人はどういうことをするんでしょうね。
結婚式前夜
日本では結婚式前に花嫁姿を花婿に見せてはいけないと言われていますが、実際、式の練習もするし今はどうなんでしょう。
イタリアも同じく、花婿が花嫁姿を見てはいけません。先に書いたように、ウェディングドレスを決める時からです。
なので、前日から両親の家や友達の家に泊まったりするみたいです。
結婚式当日
教会もしくは市役所で式を挙げます。
その後に披露宴としてレストランに行きます。
そしてここのレストラン代(出席者全員分)はご祝儀からではなく、両家の親が折半するみたいです。
ではご祝儀は…?というと…
イタリア式ご祝儀
イタリアでは、日本と同じように現金の場合もありますが、人によってはプレゼントをあげます。
日本にはない画期的なシステムがあり、LISTA DI NOZZEというのがあります。
これは、事前に新郎新婦が家具屋さんなどお店に行き、自分たちが欲しいものをリストアップします。
そのリストからご祝儀代わりに選ぶのです。
なので多様に使える現金ではないけど、確実に新郎新婦が欲しいものがプレゼントできます。
このLISTA DI NOZZEはチェーン店のお店で作れるので、イタリアに住んでいる人なら事前に買いに行くことができ、新郎新婦側もまさにコレというものが選べ、無駄がないシステムになってます。
その他、グループでお金を出し合って新婚旅行をプレゼント、ということもあるみたいです。
もし日本からイタリアの結婚式に招待されたら、LISTA DI NOZEEからプレゼントを選ぶのは難しいので、現金のご祝儀で問題ありません。
相場は
友達の場合:50~100ユーロ
TESTIMONE(立会人)の場合:100~300ユーロ
親族の場合:300~500ユーロ
日本の相場よりも安めですね。
引き出物
こちらも日本はわりと豪華なものが多いですが、イタリアの引き出物はBONBONNIERE(ボンボニエレ)というもので、イタリアの伝統的なアーモンドのお菓子が一般的です。
小物入れとして使える容器に入っていたり、アロマとセットになっていたりする場合もありますが、どちらにしろコンパクトなものです。
結婚式に来ていく服装
イタリアでも、教会では露出NG、膝丈NG、白・黒NGなど色々なルールがありますが、日本ほどうるさくはないと思います。
あとはカジュアルな結婚式なのか、形式ばったフォーマルな結婚式かにもよります。
意外と黒い服を着てくる人も多くて、私の結婚式はお葬式みたいでした…。
地域・家柄とかもあるので結婚式を挙げる当事者に聞くのが一番です。
迷った場合は、白と暗い色は避け、エレガントなミニ過ぎないドレスに羽織りものでいいと思います。
まとめ
イタリア式の婚約から結婚までの流れでした。
誰かのお役に立てればいいなと思います!
コメント