「留学ってお金かかるから簡単にできない」と、思っていませんか?
実は「イタリアの大学へ進学する」という手段もあるんです!
イタリアの公立大学は学費がかなり安いため、プライベートの語学学校に比べたらはるかに資金をおさえられます。
しかもやり方によっては5年、10年など在学できるため、年単位の長期滞在も可能!
でも大学でしょう?私、大学に行けるほどイタリア語なんて話せませんし、そもそも入学試験なんてハードル高すぎますわ。
いえいえ、大学と学部さえちゃんと選べば大丈夫!
思っているほど、ハードルは高くないんです。(詳しくは下へ)
ただし、本気でイタリアに住んでみたい/何かを長期的に勉強したいという熱意と根気がある人にしか、大学はオススメしません!
イタリアに住みたいというよりは、とりあえずイタリア語を勉強しつつ短期滞在したいなぁ、という方は語学学校の方がむいてますし、手続きの段階でめんどくさくなってしまう可能性が高いかと…。
「イタリアに住むのが夢なの!/イタリアで学びたいものがある!でもお金は安く済ませたい!語学学校と大学進学、どっちがいいのだろう…」という方のために、
今回は、「大学留学」と「語学学校留学」のメリット・デメリットをまとめてみました!
大学と語学学校の違いとは?
大学と語学学校では大きく違ってくるので慎重に選んでくださいね。
語学学校とは?
まず、語学学校についてですが、これは主に民間で運営されているもので、「外国人が現地でイタリア語を学べる短期の学校」のことです。
短いものだと数週間~のカリキュラムもあり、半年や一年、というものもあります。学費を払えば延長も可能。
システムも様々で、イタリア語を本気で学びたい人向けにのものもあると思いますが、私がよく聞くのはゆるーい学校ばっかりですね。
私が調べたときに知った内容や、友達から聞いた話だと
・授業に参加するごとにお金を払うので、参加しなければ安く済む
・レクリエーションが充実していて、友達もたくさんできる
・イタリアで仕事を探したい人への手伝いをしてくれる
など、実際は語学は二の次で、イタリアに滞在するのをアシスタントしてくれる方が目的な気がします。(もちろん全ての語学学校がそうでないと思います。)
語学学校は滞在期間も場所も選べ、寮があったり、なるべく助けてくれるので気軽に行けて安心です。
大学とは?
大学はまさに日本と同じ大学の扱いです。
試験を受け、パスすれば大学に通えます。
日本の大学と違うのは、イタリアの大学は入学は簡単だけど、卒業が難しいということ。
大学なので期間は選べません。一年を通して通わなくてはいけません。
もちろん大学に通う必要がなくなった場合は自主退学できます。
卒業資格を目指すのならちゃんと通って勉強し、単位も取らなければなりません。
ただし、これから話すのは、卒業ではなく「滞在する」のが目的の場合についてです!
全く大学にも通わず、勉強もせず…となれば強制退学になり得ますが、大学に何年も在留するのは思っているより大変ではないということ。
イタリア語レベルが初級ならある程度の努力は必要ですが、毎日勉強漬けになるほどではないと思います。(学部は勉強内容が簡単そうなものを選んでくださいね)
また英語ができる人なら、英語で学ぶ学部も選択できます。
語学学校のメリットとデメリット
メリット
・行きたい時期や期間を選べて通える
・ちょっとだけイタリアに滞在してみたいという方にぴったり
・ゆるく楽しく学べる学校もある
・色んな国の人と関われる
・大学よりも手続きが簡単で気軽
・家探し、中には仕事探しをバックアップしてくれるところもある
・資金さえあれば長期滞在も可
学費が高いだけあって、いろいろサポートしてくれたり、楽しい授業があったり、楽しいく過ごせます。
デメリット
・学費が高い
・サポートしてくれることが多いため、安心で楽ではあるがイタリア生活の本当の大変さを知ることはできない
・外国人とは知り合えるがイタリア人は講師以外いない
正直、1年未満の滞在では「イタリア楽しかったー!」で終わり、イタリアの本質を知ることはできないと思います。
少なくとも1年以上、できれば2年以上住めば色々見えてくると思います。
大学留学のメリットとデメリット
メリット
・学費が安い
イタリアの大学は年間およそ20万円前後の学費なんです!
学生ビザでもアルバイトはできるので、仕事が見つかれば学費や生活費は賄えると思います。(ただし労働時間に制限あるのと、イタリアでの職探しはかなり大変で難しいです)
また今はネットで稼げる時代なので、資金がなくても稼ぐ手段はたくさんあります!
・年単位の長期滞在が可能
学生ビザの期限は一年間ですが、イタリアの大学はひとつのテストにさえ合格すれば翌年もビザが更新できるので、強制退学になることは少ないそうです。
これが思っているよりも大学へのハードルが低い理由!
テストに合格するにはやはりある程度、その科目と語学の勉強が必要になってきますが、生半可な気持ちじゃない限り、人は努力します!やる気次第ですね。
また学びたい学科があるならそこで頑張ってほしいですが、そうでない場合、なるべく簡単そうな学部・学科を選択してくださいね。
・本格的にイタリアの生活を知れる
大学に行けば少なくとも一年は滞在でき、イタリア人とイタリア語に囲まれて生活できます。
また語学学校よりも大学への手続き等、自分でやらなきゃいけないことが多く、大変ですが良い経験になります。それにスムーズにいかないストレスフルなイタリアの醍醐味も知ることができるでしょう笑
人に頼らず異国の地で自分の力で行動することは、大きな成長になるはずです!
私みたいに旦那にばっか頼ってるとなかなか成長しませんが、ひとりでやらなきゃいけない環境だと成長の仕方が違いますよね~。もちろん頼れるときには誰かを頼ってもいいと思います!
・イタリア人だらけなので友達ができる可能性が上がる
語学学校の場合、もちろんイタリア人の生徒はいません。
大学の場合は、過半数がイタリア人になると思いますが、もちろん外国人もいます。
留学でよくあるのが、日本人同士でかたまっちゃう傾向があるそうで。
日本人の友達を作ることは悪いことじゃないと思いますし、お互い助け合えて心強く、母国語を話せるというのはとても安心感があります。
ただ、せっかくイタリアにいるので日本人とばかり話すのではなく、イタリア人の友達を作ったほうがイタリア語の上達につながり、イタリア文化を知ることができます。
・年齢は気にしない
年齢を気にしてしまう人もいるのではないでしょうか。
イタリアはそもそも大学は19歳からと日本より一年遅く、また卒業が難しいと言ったように何年も通ってる人もいるし、30代以上の人も大学に通い始める人はいます。
また日本人はただでさえ若く見えるし、イタリア人はあまり年齢を気にしないので意外とすんなり溶け込める可能性が大きいです。
・英語を選択すれば英語も同時に学べる
大学によっては英語での授業を選択できます。
ただし入試の時点でイタリア語か英語を選択し、在学途中での変更はできない場合があるので、慎重に選んでください。
逆に英語を選択すれば、イタリア語、英語を同時に学ぶことができます。(その分大変なことも多いと思いますが)
デメリット
・留学するまでの手続きに根気がいる
語学学校とは違い、大学留学をするには「短期間の期限内で色々な書類を集め、アポイントをとったり書類を制作したり」と、かなりの根気がいります。
そのため、中途半端な気持ちだとここで挫折してしまうので、本気でイタリアに行きたい!という人にしかオススメできません。
おおまかな流れは「大学留学の手続きの流れ」へ。
・入学は一年に一回しかタイミングがない
語学学校は自分の行きたいタイミングで行けることが多いと思いますが、大学は入学があるためそうはいきません。
イタリアの新学期は9月なので、説明会を受けたりなど、準備は年明け~春頃に始まります。
大学留学を考えている人はイタリア文化会館の「イタリア留学総合サイト(外部リンク)」を逐一チェックしてください。
・サポートがないため自分でやらなきゃいけない
これはメリットにも書きましたが、デメリットでもありますね笑
デメリットが経験になり成長できますよ!
・イタリア語か英語、どちらもある程度のレベルが必要
完全にレベル0です!という人には厳しいです…。
しかし初級レベルでも大丈夫です!なぜなら…(下へ)
大学入試の必要語学レベルについて
大学入試において、イタリア語レベルはB2以上と言われていますが、実際はもっと低いです。
初級のテキストを丸暗記までいかなくても、なんとなく一通り勉強しているレベルなら大丈夫。実際、イタリア文化会館での試験も現在形・半過去・近過去しか出ませんでした。
大学の入試も友達の話だとリスニングして、そのまま書き写すだけだったそうです。書き写すだけなので、意味はわからなくてもいいんです。
(もちろん大学にもよるので、志望大学へ直接問い合わせたり、通っている人にコンタクトを取って聞いた方がベスト)
もっと詳しく知りたい方はこちら:大学入学のイタリア語レベル
イタリア文化会館のイタリア留学フェス
大学留学するには、東京の九段下にあるイタリア文化会館を通さないとできません。
(交換留学など日本の大学に在籍している人の場合ではありません)
毎年秋(10,11月頃)に文化会館でイタリアフェスが行われます。
そこで情報収集したほうがいいです。
…と言いたいのですが、
私は大学で勉強するのが目的ではなく、さらに私の志望する大学は参加しておらず、有名どころの大学のブースしかありませんでした。
私は正直あまり行く価値はなかったかなと思います。
(温度差を感じました)
有名大学に行きたい、大学でしっかり勉強したい、という方は行った方が参考になると思いますが。
ちなみにイタリアフェスでは、大学以外にも音大・専門学校・語学学校などのブースもあるので興味のある方には参考になると思います。
また2016年のフェスに行ったときは抽選でイタリアへの航空券が当たるというイベントもやっていました。(どちらかというとそれ目的だったけど、当たんなかった…w)
絶対的に行けとは言いませんが、でも、たくさんのイタリア人やイタリアに興味がある日本人が集まる機会はめったにないため、行けば何か得られる可能性はあるかも?
まとめ
イタリアに年単位の長期で住みたいのなら、大学留学がオススメ!
ただし、強い意志を持って本気で住みたいという人にしかオススメではません。
イタリアの大学は毎年毎年言うことが変わってくるので、常に最新情報をチェックしてください!
最新情報はイタリア文化会館の「イタリア留学総合サイト」で。
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