このブログでも紹介した「ハロートーク」という語学学習アプリ。
今回、そのアプリを通して出会った「危険人物」について紹介します。
その当時、選択を間違っていたら私はここにいなかったかもしれません…。
「ハロートーク」とは、語学を学びたい者がネイティブとアプリ内のメッセンジャーで会話し、お互いに語学を高め合えるというもの。私はイタリア語を勉強したかったので、日本語を学びたいイタリア人を募集していました。
しかし中にはいわゆる出会い厨も多い!
※出会い厨とは、異性との出会いを求めてる人のこと。ハロートークは出会い系ではありません。
なので日本語を学びたい意思が感じられない人はスルーしていました。
私は本当に語学を学びたい人しかやりとりはしていませんでした。
男女関係なく数人とイタリア語や日本語でやりとりしていましたが、その中にひとりのある男の子がいました。
彼は南イタリア出身で日本語がそそこそこ出来、しかも丁寧な日本語を使うので、私は日本語を真剣に学習したい人なんだと思い、アプリ内でメッセージのやりとりを長期的に続けていました。
彼の方が私のイタリア語学力よりも日本語学力が上だったため、日本語でコミュニケーションをとり、イタリア語を教えてもらっていました。
彼とはほぼ毎日やりとりしていて「今日は〇〇に行った」などお互いに顔がうつっている写真を送るほど、信頼関係は深まっていきました。
(ちなみに彼はぽっちゃりとしていて、イケメンというよりマスコットキャラクターのような愛嬌のある風貌でした)
やりとりも数か月が経った頃、彼は「僕がネギさんに会いに、日本に行ったら嬉しいですか?」と聞いてきました。(日本語学習者によくある言い回しですね笑)
彼は何度か日本に来たことあるみたいだし日本語も上手なので、日本に来るということ自体、彼にとっては特別なことではないのだろう。そして、私に会いに来るというのは日本に来るきっかけにすぎず、私も彼を優先して時間を作るというよりはあいてる時間に観光案内とかすればいいかな、と考えていました。
彼はすぐに日本行きのチケットを購入しました。
私に会いやすい場所に宿をとると言ってきたので、私は職場の最寄り駅を言うと、彼はその一駅離れたところで民泊を借りました。
毎日会うわけじゃないし、そんな近場じゃなくてもいいのになぁとは思いつつ、都心だから移動も楽だし彼にとっても便利だろうと、とくに気に留めませんでした。
私は彼のことは異性として見てはいませんでした。どちらかと言うと、お互いの出身国に憧れる同志のように感じてました。
そして私には当時、好きな人がいたのと、彼からのメッセージに下心は感じなかったので、とくに意識もしませんでした。
もちろん、ネットで知り合った人と会うことに警戒心を持たなかったわけではないです。
逆の立場(私がイタリアに行く)だったら、二人っきりで会うつもりはありませんが、私のテリトリーに彼は来るわけで、外で会う分には問題ないと思いました。
しかも彼とは長くやりとりしていた仲。メッセージのみのやり取りとは言え、毎日連絡を取っていたので信頼はかなりありました。
しかし、それが彼にとっては友情の信頼ではなかったことに気付くのはそこから数日後でした。
ある日、彼は東京に行ったら私と毎日会う前提で話をしてきました。
私は仕事があるし、忙しいから毎日は会えないと言うと、一緒に泊まるんじゃないの?と聞いてきました。
戸惑いましたが、私は率直に
「初めて会う男の人と一緒の部屋には寝れない。それに私には好きな人がいるって言ったでしょう」
と言いました。
そう、私は彼に好きな人がいることはずっと前から伝えていたのです。
付き合ってこそなかったものの、彼とはデートする仲というのは話していました。
しかし話が通じないのか
「きみは毎日ぼくと一緒に寝る、そうでしょう?」
と再度聞いてきました。
ここで私は彼に対して、今までなかった不信感を抱きました。会わない方がいいかもしれない。
彼がせっかく私に会いにイタリアから来てくれる、航空券も宿もとってしまった、ここで私が見放したら彼はどうなるのだろう…という良心の呵責は感じました。
私はもう一度説明して「毎日は一緒にいられないし、会ったこともない人と一緒に泊まることはできない」と否定しました。
すると、彼は狂ったように私にメッセージを送りつけたのです。
-なんでそんなこと言うんだ!!
-きみのやっていることはイタリア人の女と一緒だ!!
-失望させないでくれ!!
-会えるよね?会えるよね?
-僕はきみのためにこんなにプレゼントを用意したんだ
-こんなプレゼントも全部捨ててやる!!
-きみのために航空券もとったんだぞ!!
-僕たちは結婚するんだ!!
…私は彼をブロックしました。
私は、会う前に彼の本性に気付けてよかったと思うしかありません。
もしこのやりとりがないまま、彼と会っていたら私はどうなっていたでしょう…。
私は彼をかなり信用していたので、もし面と向かって宿泊先に誘われていたら、彼を傷つけたくないという思いや彼なら変なことはしないだろうという過信から、断れずに流されていたかもしれません。
選択を間違えていたら、私は今ここにいなかったかもしれません。
その後、彼が日本滞在中に、偶然会ったらどうしようと多少警戒はしましたが、人が多い東京なので会うことはありませんでした。
ちなみに、私の職場の最寄り駅を彼が知っていても、私は自転車通勤だったので待ち伏せされる心配はなかったです。
これはもう5年以上前のできごとです。
ハロートークのおかげで、今イタリアのアブルッツォ州に住んでいます。
ハロートークに限らず、ネットやアプリで知り合った人とは好転する出会いもあれば、怖い目にあって暗転する出会いもあります。
私はたまたま回避できただけかもしれません。みなさんも気を付けて!
※念のためもう一度言いますが、ハロートークは語学を学びたい人のためのアプリです。出会い系・マッチングアプリのような異性との出会いを目的とした利用は推奨していません。
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