イタリアで豆腐が欲しいと思ったら「角に頭をぶつけたら痛そうなぐらい硬い豆腐」か「数百円する小さい豆腐」(森永の商品)なら一般的なスーパーで手に入る可能性があります。
もしくは「中国人のお店」ですが、だいたい中心地にあるため郊外に住んでいる私は気軽に行ける距離ではありません。
(しかも私が購入した豆腐はすごく緩くて麻婆豆腐を作ったら原形を留めませんでした…)
そこで「あ!にがりがあればお豆腐が作れる!」と思い、母ににがりをもってきてもらいました!
実家で暮らしていた頃は母が時々レンチンの簡単手作り豆腐を作ってくれ、それが格段に美味しかったのを思い出したのです。
第一回豆腐づくり
近くのスーパーで豆乳を購入。
安さで選び、dolceと書かれていましたがむしろおいしく出来そう、と深く考えずに購入しました。
うちには計りがないため、目分量で豆乳とにがりを耐熱容器に。
そしてレンジで1分…
まだ全然固まっていない様子。
もう少し温めてみると…
爆発して分離してしまいました…。
分離しても美味しければ…と思い、味見してみると
うげええええええ
dolceと書かれた豆乳は、まさに砂糖の甘さで子供が喜ぶくらいの甘さ!
完全に豆乳の選択ミス。
でもうまく固まらなかったのは、やはり無調整豆乳でなければいけなかったのでしょうか…
第二回豆腐づくり
友達に聞いたところ、無調整豆乳はスーパーに売ってないと言われたので、BIO商品を扱っている専門のお店に行ってみました。
無調整という単語はイタリア語辞書にも出てこず、お店の人には「interoの豆乳が欲しい」と伝えました。
intero=そのまま、手付かずの
お店の人に教えてもらったのを買いました。
ベルギーの製品なのでイタリア以外のヨーロッパでも見つけられると思います。
原材料をみると
・acqua(水)
・fagioli si soia europei decorticati(9.8%)
(皮を取り除いたヨーロッパの大豆)
・Senza zucchero(無糖)
うーむ。無調整っぽいです。
今度こそは、美味しい豆腐が食べられ旦那も喜んでくれるだろう!!
と思ったのですが…
やっぱりうまく固まらない…
母に相談したところ、母も同じにがりで試してみたら、問題なく作れたそうです。
ということは、やはり目分量がいけない!?
ということで
第三回豆腐づくり
今度はちゃんと分量を計り、レンジでチン!!
1分ちょっと温めて、かなりゆるい気もしましたが余熱で固まるとのことなので、このまましばらく置きました。
もう少し固めたかったけど、これ以上やって前回爆発したので…
その間、夕食の準備を終わらせ、お豆腐も並べました。
手作り豆腐は少し固まってましたが、それでもかなりゆるゆるです。
醤油とネギをちらして食べてみると…
美味しくない…
醤油もネギも調和してくれない…
結局、私も旦那も残してしまいました。
三回挑戦した感想
簡単にできるイメージだったのに、なぜうまくできない。。
私の作り方がいけないのか、電子レンジがいけないのか、豆乳がやはり違うのか、そもそも日本の大豆とヨーロッパの大豆は違うのか…
後日談
知り合いの話によると、日本産の大豆と日本産以外の大豆は「タンパク質と脂質」の量が違うそうです。
日本の大豆はタンパク質が多いそうで、日本産以外の豆乳で豆腐を作るのは難しいのだとか…。どうりで。。
なので大豆から作ったとしても日本の豆腐には劣るそう。それでも豆乳から作るよりは美味しくできるそうです。
今度、挑戦しよかな!
コメント
豆腐屋歴30年の野﨑と言います。今年度で店をたたみ、念願の海外で豆腐作りのお手伝いをしようとサイトをあれこれ見ています。なるほどヨーロッパの豆乳はタンパク質がすくないのですね。日本から豆乳を輸入している業者はないものでしょうか。それが手に入れば日本の豆腐がつくれるのではないでしょうか?
豆腐を作れる人を探しているレストラン等があれば情報をお願いいたします。
野﨑 絹代さん
コメントありがとうございます。
すごいですね!!30年も続けたお店をたたみ、海外進出とは!!
イタリアはわかりませんが、確かスペインで日本人が豆腐を作って販売していると聞いたことがあります。
仕事として作っている人は、おそらく日本の大豆を輸入しているのではないでしょうか。
個人の趣味範囲だと、日本の大豆や豆乳の入手は難しいと思います。(大きな都市ならもしかしたら見つかるかも?)
本物の美味しい豆腐の需要が、イタリアでどこまであるかわかりませんが、フィレンツェなら需要がありそうです。(アジア人が多いため)
フィレンツェはちょっと遠いけど、ローマやうちから近いところで販売する際は、是非教えてください!